- 2010.07.28 水曜日
- 本日も引き続き、ティンバーフレームの家のブログ上完成見学会です。
それでは早速昨日の続きで、家の中にお邪魔させていただいちゃいましょう!
玄関を入ると、吹き抜けのある広々としたLDKです。
ティンバーフレームの極太の構造体が広々とした空間に映えます。
吹き抜けを二階のホールから見るとこんな感じ。
キッチンは、全てオーダーメード。
後ろの食器棚と冷蔵庫は、来客時に戸を閉めれば全て見えなくなります。
こちらはプロのカメラマンではなく私が撮影した物。
やっぱりこれだけの空間に、通販で買ったカーテンとかは付けたくないので、カーテンは智頭杉のバーチカルブラインドカーテンです。
まさに木の家にぴったりの木のカーテンで、とっても良い雰囲気になりました。
先ほどの上からの写真を見ると左側にプロジェクターが映っているのですが、
そう、このLDKは、9.1Chの本格的なホームシアターでもあるのです。
か〜な〜り、羨ましいですね(笑)。
LDKの一角には、
この様な図書コーナーがあります。
本に囲まれた書斎と言いましょうか。
左下の、レーダーカットで葉っぱの形に切り取られて、光が漏れるロールスクリーンの向こう側は地窓。
この地窓を通し、坪庭を眺めつつ、本を読んでいると、心地よい風が通る…
という設計です。
こだわりはまだまだ続きます。
こちらはブログでも工事過程を何度もアップしてきたオーダーメードのお風呂。
床は柔らかく、暖かな足触りのコルクタイル、
腰壁は、濡れると美しい緑色になる大谷石、
壁と天井は、とても水に強く、香りも楽しめるウエスタンレッドシーダー、
窓と出入り口の戸も図面からおこして製作で、
そして、パッシブソーラーの乾いた空気が、浴室全体を、床下→壁内→天井裏と通って外に排出される、一年中乾燥できる設計(これが一番苦労したんですよねぇ〜)。
先ほどの吹き抜けを上から見た写真を撮った二階のホールの写真がこちら。
ホールにはパソコンスペース。
先ほどの書斎が奥様の基地なら、ここはご主人の縄張り。
家の中の、いろいろなところにいろいろな居場所を作る、これが大事ですね。
奥に見えるのはロートアイアン。
これも図面から。
この家ではいったい何枚図面を書いたんだろう…。
そして、何枚書き直させられたんだろう…(笑)。
設計者と施主の意見のぶつけ合い。
私は随分お施主さんの言うことを優しく聞いてあげて、頭をひねって実現させたと思い込んでいますが、
多分お施主さんの方では、随分自分の意見を私に却下されたと思ってるんだろうなぁ…(笑)。
でも、受注したいからと施主の言いなりになる様な設計なら、施主が自分でパソコンソフトでやれば良いんです。
安全性や耐久性なんか無視して。
それが責任というものだと信じています。
と、かっこつけるのはこれくらいにして、寝室。
ベットの後ろから間接照明で手元を照らすのは、このお宅の照明計画をしていただいた、ライティングクリエーターの山中敏裕大先生によるもの。
過ぎた明るさ、眩しさを全く感じさせない落ち着いた「暗さ」なのに、苦もなく寝っ転がって本を読める明るさ。
流石です。
はぃ、以上でブログ上見学会は終了です。
住み始めて約二ヶ月、
今年はこの猛暑。
でも、これだけ広い家ですが、エアコンは小さい物を一個しか付けちゃダメ!
と主張し(酷い設計者ですねぇ)、実際一台しか付けなかったのですが…
とても涼しく快適、とのこと!
パッシブソーラーそよ風システム、やるでしょ!
設置したお客様は、みなさん、冬よりも夏の威力に驚いていらっしゃいます。
住宅はお引き渡し、引っ越しも終わりましたが、まだ外構工事も残っております。
というか、
完成してからが本当のお付き合い。
それが地域密着工務店というもの。
というわけで、S様、苦労しましたが、楽しい家作りでした。
この家を楽しみながら、大切に育てていってあげて下さい。
有り難うございました。
なお、このお宅の建築中の様子は、左の『カテゴリ欄』の、
『ティンバーフレーム 建築現場より』>『【富士市】パッシブソーラー』
でご覧いただけます。
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- ティンバーフレーム 建築現場より > 【富士市】パッシブソーラー | comments (4) | trackbacks (0)
Comments
本物の彫刻家は、木や石を掘って形にするのではなく、木や石の中に埋まっている形を、出してあげるだけなんだそうですね。
実は、私も土地を見ただけで、完成した家で家族が笑っているのが3Dで見えるんですよ。
…なぁ〜んて言ってみたいモンです(笑)。
できあがりを立体的に考えられる人って
本当にすごいと思います。
素敵なお宅ですねー。
そうですね。
ゴールは庭のドームです(笑)。
・・・・大分言うことを聞いてもらったと思ってますよ。本当に。