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高山陣屋 in ミニ建物探訪

高山出張報告の二回目は、高山陣屋をご紹介します。

高山陣屋HPによりますと、高山陣屋とは…

 陣屋とは、江戸時代に郡代・代官が治政を行った場所で、御役所や郡代(代官)役宅、
 御蔵などを総称して陣屋と呼びます。
 飛騨代官は安永六年(1777)に飛騨郡代に昇格し、当時3ヵ所あった郡代役所(関東・
 西国・美濃)と並んで幕府の重要な直轄領となりました。

 幕末には全国に60数ヵ所あったと言われている郡代・代官所の中で、当時の建物が残
 っているのはこの高山陣屋だけです。
 全国で唯一建物が現存する遺跡で、昭和4年には国史跡に指定されました。


とあります。ふむふむ。


というわけで、歴史はさておき、私は建物の感想を少々。

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やっぱり威厳有る建物です。

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こちらは、代官様の執務室である御役所。
の土間の方を見ています(笑)。

なぜ部屋のメインの写真でないのかと言いますと、

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こっちの土間の明るさが気になるのです。

この明るさは、無双窓とか無双戸とか、単に無双(むそう)とか言いますが、

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板−スペース−板−スペース、と交互になった建具が、内と外に二枚重ねで入っておりまして、
一枚をずらすと、

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この様に完全に板だけになって閉まります。
これが、無双による明るさの正体。

もちろん、重ね加減で半開きなども出来るわけで、採光・通風・換気・防犯の機能を兼ね備えた昔ながらの建具です。


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こちらは外部。
屋根は…!

木です。

木の屋根は、こけら葺き、と呼ばれますが、木の厚みにより、杮(こけら)葺き・木賊(とくさ)葺き・栩(とち)葺き・榑(くれ)葺き、と名前が違いまして、
高山陣屋では、玄関はこけら葺きですが、その他は、くれ葺き、と二種類の葺き方がされています。

通常、屋根を木で葺く場合、使われる樹種は、桧やサワラなどの目が素直に通っていて割り易く、水に強い材料が使われます。
木賊・栩の字がありますが、トクサ・ケヤキ・トチなどの木が使われているわけではありません。

ですが、高山陣屋に使われている樹種は、ネズコ。

ネズコ、やった〜っ!

何故唐突にやったー!なのか…?


話は関ヶ原の戦いに飛びます。

大いくさの後、町や造船により森林伐採が進み、山が荒れてしまいました。
そこで、当時の森林の大産地、木曽の山を管理していた、徳川御三家筆頭にして最大の藩である尾張藩は、保護政策をとり、桧の伐採を禁じました。
良材として名高い木曽桧はこうして生まれるわけですが、桧の保護にあたり、桧とよく似た、アスナロとサワラとネズコ、それに重要なコウヤマキが加えられて木曽五木となりました。

この木曽五木は、木一本首一つ、と言われるほど、厳しく盗伐が監視されました。

コウヤマキは高野山では霊木とされ、秋篠宮悠仁親王のお印となったというニュースを覚えておられる方も多いのでは。
木曽五木のうち、コウヤマキはマツ目コウヤマキ科で松の仲間ですが、残りの四木は、桧は勿論、アスナロ(翌桧)、サワラ(椹)、ネズコは、ヒノキ科の木です。

アスナロは、♪明日は桧に明日はなろ〜♪ の歌にも有る通り、アスナロを桧葉(ヒバ)と呼ぶくらい、桧によく似ていて、桧より色が白いことから、白桧とも書きます。

対してネズコは、別名クロベと呼ばれ、黒桧と書きます。

はぃ、かなりしつこいですが、
ネズコ(クロベ)が、桧の仲間であり、
昔から大切にされてきた木であり、
水に強い良材であって、地方によって、屋根材にも使われて来た、

というのがお分かりいただけたと思います。


ここ高山陣屋は、木曽山脈や飛騨山脈でネズコが採れるから屋根材に使われたのでしょう。
とてもよく目が詰み、腐りにくいこの木が、この様に展示されていました。

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ん?
この木目、詰んだ年輪、そしてこの色合い、どこかで見たぞ…?

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こちら会社のサンプル。
そう、このネズコこそ、私が大好きで、このブログでもしょっちゅう登場するウエスタンレッドシーダーの仲間なのです。
ようやく辿り着きましたが、これが、やったー!の訳です。

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こんなグネって曲がったネズコも展示されていましたが、雪でやられてもなお生き続けてこうなったんでしょうね。
まさにド根性!

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くれ葺き材の作り方が紹介されていましたが、

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以前、カナダのウィスラーで見た超高級別荘地の屋根のレッドシーダーの屋根材と同じ、ハンドスプリット、つまり手で割って作られた物。

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現在建設中の冨嶽町家の屋根にも…。
良い材料・良い工法は、時代を・国境を越えて…。


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ミニ建物探訪 | comments (2) | trackbacks (0)

Comments

鈴木 | 2010/07/14 02:42 PM
ゴーヤ先生
いえいえとんでもございません。
突然押しかけたのに色々教えていただきまして有り難うございました。
さすが小京都って言われるだけあって、建物そのものも、建物のディテールも興味深いものがありました。
建築は奥が深いと、毎度毎度感心させられますね。
丁度ただ今、ゴーヤ先生にアドバイスいただいた件、社員みんなで緊急ミーティング中でした(笑)。
頑張りますよ!
そうそう、うちもうすぐゴーヤ収穫できそうです。
勝ったな…(笑)。
ハレル屋@ゴーヤ | 2010/07/13 01:49 PM
WRC割るとネズコの香りがして あぁ同じなんだなぁって思いますよね^^
ついでに建物的には大貫工法だったでしょw
外部開口回りとか凸凹作って隙間風減らしてる辺り ちょっと驚いちゃいます。

さて先日はド田舎探訪 無理に付きあわせて申し訳ありませんでした。
これに懲りず また無酸素登頂にいらして下さい はは。

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