- 2010.01.15 金曜日
- 本日もティンバーフレーム工法の家の上棟風景をご紹介させていただきます。
本日ご紹介するのは、昨日の続きというか、前段階というか、お施主様へのご報告を兼ねて、ちょっと番外編です。
昨日の下家の柱、
「風を受けた際に心配…」
とのことでして、
「後からより強固な接合方法をとるのは難しいですねぇ…」
何て話をしていると、最近の施主様は凄いですね、インターネットで私達の知らないのをバンバン探して来られます。
その取付をご紹介。
独立基礎に正確に墨出しをし、
会社にある、一番長い振動ドリルで穴を空け(約30cm強)、
ケミカルアンカー(薬品の化学反応で固定)を二本入れ、
16ミリのボルトを叩き込みました。
もちろん、コンクリート打設時に埋め込むアンカーの方が強度は出ますが、打ち込む力加減からの感想では、この接合でも、かなりの引き抜きに耐える力は期待出来そうです。
専用ナットで繋ぎ、
桧の柱に横穴を開け、
同柱の根本に、先程の連結ナット用のを穴開け、
ボルト用の穴を開け…、
と、これが桧の年輪の固い所で刃が曲がって進んでしまうため、難しい〜の、何のって…。
何とか穴を空け、手探りで金物通しを連結し(柱の内部での作業なのでこれまた難しい)、引き寄せ、つまり引っ張ります。
横穴から専用のビットを差し込んで回すと、ボルトを引っ張るという凄い機能がこの金物には付いています。
大工も驚く程がっちり留まりました。
柱の表面にはこの黒丸が見えるだけです。
よく考えたもんだと感心しました。
ちなみに、木が黒っぽく汚れているように見えるのは、掘った部分に、金物の施工前にたっぷり防腐剤を染み込ませたためです。
後程の塗装工程で見えなくなります。
この金物は本当は専用の機械で施工用の穴を掘るので、現場加工には向かないなと言うのが正直な感想です。
三本施工するのに、ほぼ一日がかりでした(慣れたから次はもっと早そうだけど)。
商品も工法も日々進化します。
まだまだ・もっともっとお勉強しないと大変です。
1/23(土)ティンバーフレーム工法の家:構造見学会のお知らせ
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