- 2009.12.15 火曜日
- 富士市の長期優良住宅先導モデルの家です。
国から200万円の補助金が貰えるこの先導モデルですが、躯体の耐久性を上げる、という意味でパッシブソーラーを搭載しています。
太陽の熱を床下に送ることで、家自体が暖かく住みよい環境になるのですが、床下に暖かい乾燥した空気を送ることで、床下が常に乾燥し、シロアリや腐りなどの被害を防ぐことが出来る、
だから躯体の耐久性が上がる、ということです。
同時に住む人も暖かい、一石二鳥ですね。
というわけで、次世代パッシブソーラーそよ風の施工風景です。
上棟時の写真を、満を持してお届けいたします!
(アップするのを忘れていただけだったりします…)
上の写真は、ソーラー集熱面ではない、屋根の北面です。
こちら面は、冬にはほとんど日が当たりませんが、夏にはやはりガンガン日差しを受けますので、熱い空気を逃がす為に、南面の屋根同様に通気層を設けます。
通気胴縁を留める際に釘穴から雨が漏らないように、助っ人の城内監督がシーリング処理をしながらの作業です。
でこちらが南側の集熱面。
北面とで通気胴縁下の防水層の色が違うのは、素材が違うからです。
北面は防水性重視でアスファルトルーフィングです。
使用実績も長いし、アスファルトが熱で溶けて釘穴を埋める作用もあるので、防水面で信頼度が高いと私は思っています。
このお宅の現場監督でもある勝亦監督がアスファルトルーフィングの事を書いておりますので、
現場監督ブログのこちらの記事もご覧下さい。
ただし、南面の集熱層では、このアスファルトルーフィングは熱で有毒ガスを出す可能性があるために使えません。
その為に、この白い専用のルーフィング(防水紙)を使っています。
南面の暖かい空気を集める箱=チャンバーボックスが取り付けられました。
この様に、南面の暖かい空気を取り入れます。
「暖かい」「暖かい」ばかり書いていますが、夏には当然暖かいを遥かに通り越して「熱い」「熱い」になるわけです。
そこで、
この様に、室内採り入れ用のファンとは別に、夏期の排熱用のファンがこのチャンバーボックスには取り付けられています。
この排熱用のファンによって、夏期には熱い空気を室内に採り入れることなく、直接屋根面で排出してしまうことにより、夏の暑さを軽減します。
この、
【集熱面での空気を室内に一度も入れることなく排出】
というのが、次世代パッシブソーラーそよ風の大〜きな特徴です。
長くなりましたので、明日に続きます。
次世代パッシブソーラーそよ風については、左のカテゴリーの、
桧の家 住宅のお話し>そよ風の家
もご覧いただけると、施工から完成までがご覧になれます。
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