- 2009.12.10 木曜日
- 見学会の宣伝のため(正直者)先導モデルのことばかり書いておりましたが、先導モデルとなるには、ただ建てるだけではなく、細かい様々な制約がありまして、最初から先導モデルとして計画していなかった住宅に関しては、なかなか先導モデルに変更するのは大変です。
こちらのお宅もその一つ。
欧州の百年住宅、ティンバーフレームでの計画だったため、「構造材は国産材」という規定をクリアできませんでした。
しかし、何回か書かせていただきましたが、その制度の各論の是非はともかく、国策としての新しい家造りの基準である長期優良住宅には、対応させた方が税制面などメリットが大きい。
というわけで、このお宅も勿論「長期優良住宅」です。
上にも書かせていただいたとおり、主要構造材は、現地でも高級材として名高い、カナダ産オールドグロースのウエスタンレッドシーダー。
40フィートの特大コンテナに積まれ、船で太平洋を旅し、大型トレーラーで富士市までやって参りました。
断面積8寸角の柱と梁はとにかく凄いの一言。
良い木にふれれば自然と笑顔になるのは大工の性。
でも、柱一本でも重いので、クレーンで荷下ろしです。
このレッドシーダー。
ただ太いから良いのではありません。
何が凄いって…
この年輪!
樹齢は150〜250年。
ばらつきがあるのは、先程オールドグロースと書きましたが、人が入って管理されている二次林に対し、苗を植えたら後は伐採まで手が入らない半自然林の木。
凍てつく寒さに加え、日の当たらない所で育った木は、ちっとも大きくなれず、この様に非常に緻密な年輪となります。
当然強く、しなやか。
そして、とっても虫や腐りに強い木。
それを通常の4〜5倍の断面積で使うことで、強固な構造となります。
桧の従兄だけあって、コンテナの中は独特の芳香がムンムンという感じです。
そして…
ながっ!
もひとつおまけに
ながっ!!
一番長い桁は、8寸角(24cm×24cm)で11m近くあります。
これが継ぎ手のない一本もの。
とにかく頑丈!
会社では大工がこのフレーム材と組み合わさる土台・柱・梁を手加工で刻み中。
プレカットではないので大工も奮闘中。
でも、8寸角に比べると4寸角の桧の土台が随分細く見えたりします。
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