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長期優良住宅を考える 6/8

なんだか朝晩は冷え込むようになりましたが、今週は秋晴れの一週間のようです、張り切って参りましょう!

さて、長期優良住宅の全8回シリーズも本日6回目。
毎度毎度ダラダラと長いブログですが、お付き合いいただいている奇特な方のために本日も張り切って書いて参ります。


6回目の本日は、
「長期優良住宅は、本当に長期間の居住に耐える優良な住宅なのか?」
を考えてみます。

これについては、必ずしも
「はぃ、そうです!」
とは言いきれない部分も、正直あります。

あくまでもこの基準は国が決めた基準ですから、たとえその基準よりも、
もっと良いことを考えたとしても、基準に合わなければそれは良い家と判断されない、
むしろ悪い家となってしまうという矛盾があります。

一番私が気に入らないのは、【合板神話】でしょうか。
耐震性を担保するために「耐震等級2」を取るお話しは前回・前々回としましたが、床にしても壁にしても野地(屋根下地)にしても、とにかく合板に頼りすぎ。

合板を張りさえすれば安全、みたいになってしまっています。
合板の強度が必要以上に高く評価されすぎていると思います。

たしかに、試験をすると、非常に高い強度が出ます。
しかし、

強度が強い=耐久性が高い

ではないんです。

強度と耐久性は無関係です。
「プロレスラーが長生きとは限らない」
と仰ったエライ先生が居ますが、まさにその通りです。

特に野地板など、高温でストレスがかかる場所に関しては、無垢の杉や桧の板の方が、耐久性は遥かに高いと思いますが、
この様な自然素材は、品質にばらつきがあるので、強度が認められないか、甚だしく低い値でしか評価されません。

長期優良住宅とは関係有りませんが、現行の建築基準法の下に行われる、神社仏閣の歴史的建築物の改修工事まで合板で補強する、という恐ろしい現実をも招いています。


と書くと、
マクスは長期優良住宅否定派?
と思われそうなので、ここで一番大事なことを書きますと、
「長期優良住宅にしないことによって、将来大きなデメリットがお客様に出る可能性」
が有る(かも?)
という一点で、長期優良住宅は、強くお勧めしています。

というのは、そもそも、この
「長期優良住宅って何?」
と言うところから始まった、シリーズの1.2回目のあたりで、
この長期優良住宅が生まれた背景などもご説明したとおり、とにかく長持ちする家を、政府は作りたい(作らないとならない)わけです。

もっとひらたく言えば、現状の、20年もすれば不動産評価額ゼロになるようなシステムを改め、欧米同様、50年、60年しても、しっかりとした資産価値のある住宅、にしたいわけです。

(そうすれば固定資産税ももっと取れるし…が本音かも???)

要は、
「この家は長期優良住宅です」
となると、売る時にも高く売れる、
というのが資産価値な訳で、
国がそうしたい、
と言うことは、
将来そうなる可能性が否定できない、
と言うことです。

だから、長期優良住宅が大切だと思うのです。

例えば、今はもう住宅金融支援機構と名前を変えましたが、一昔前、旧住宅金融公庫で建てた家は、融資条件として、他の家と違って基準法よりワンランク上の一定の水準の家だったため、売買の時も多少のプラス査定効果があったことは事実です。

長期優良住宅に先立って、同じ目論見でスタートした性能表示制度は、政府の目論見は大きくこけて、不動産屋に至っては、未だ良く知らない業者が多いのも現実です。

ですが、今度ばかりは、政府の力の入れようが違います。
将来この制度が一般化した際に、
【長期優良住宅の認定】
を取ってなかったことによるデメリットが出る可能性
(具体的には資産価値、つまり評価額の実質的な目減りの可能性)
は、無視できないと思います。


ですから、
必ずしも長期優良住宅未取得の家に比べて、良い家とは胸を張って言い切れない部分もあるにはある、
けど、
一定の高い水準にある家であることは担保されるし、
資産価値減少リスクも回避できる、
という観点も加えれば、やっぱり長期優良住宅は、これからのスタンダードだという認識が建設業者には求められるべき!
だと思います。


今回の回の最後に一つ。

宣伝でよく見る「長期優良住宅仕様」「長期優良住宅対応」という宣伝。
 (って、うちのHPにも書いてあるな…汗)

自称長期優良住宅の仕様だけど、申請するとお金かかるから申請はしない(申請するには別途高額オプション)、という会社が多いのが表面化しているとのこと。

これは上記の観点(資産価値の担保)から見ると無意味ですよね…。

う~ん、こんな複雑な制度の上に、輪を掛けて分かりにくく煙に巻こうとするこの業界…。
消費者もお勉強が必要です。


まだ続きます。


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Comments

鈴木 | 2009/10/19 01:30 PM
上杉謙信公コシヒカリ様

コメント有り難うございます。
私は新建材に対しても、ヒステリックに対応するのではなく、つまり新建材VS自然素材でオールオアナッシング的な議論ではなく、両者のリスクやメリットデメリットをお客様にきちんとお伝えした上で、臨機応変にどちらかを対応するというのが正しいやり方だと思っております。

集成材の柱や梁も、雨漏りや壁内結露、気流止めをしない場合の床下の湿気の流入など、施工ミスがない場合での寿命は、長期優良住宅にも十分対応できる程度の寿命を持っていると思います。

ただ、湿度が高くなりがちな土台などにはやはり使うべきではないと思いますし、雨漏りや結露など、万が一のことを考えるとやはり無垢の柱や梁の方が良いとは思いますが。

というわけで、あまり答になっていないかも知れませんが、「条件によるので一概に言えません」を私の答とさせていただきます。
ご不明な点は再度ご指摘下さいませ。
上杉謙信公コシヒカリ | 2009/10/19 11:43 AM
とっても面白く、興味深いお話しですね。

合板の仲間、集成の柱や梁の寿命は、どれくらいなのでしょうか?

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