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ミニ建物探訪 遠野編3

ミニ建物探訪。
本日は遠野編の最終回です。

一回目に、この地方の伝統的な民家の形態としての、「曲がり家(まがりや)」という言葉だけご紹介し、写真を載せておりませんでしたので、本日もう少し詳しくご紹介します。

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遠野の地は、前回も書きましたが、馬の産地でした。

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馬面ですね〜っ。

で、それはさておき、馬は生活の一部というか生活そのもの。
馬小屋も、住居と合体するわけです。

居住部分と馬小屋部分はL型に曲がって繋がるので「曲がり家」と呼ばれます。

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茅葺きの屋根が何とも美しいですね〜っ。

ここは、この地域の曲がり家を移築して総合的に展示しているところなのですが、運良くカヤの補修作業中のお宅があり、作業を見てきました。

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茅葺きのカヤは、ススキです。
尾花とも言いますね。
幽霊の正体見たり枯れ尾花です。

この茅葺き屋根。
一般に数十年は持つと言われているのですが、この建物は移築時に屋根を葺いて、まだ十数年とのこと。

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当時一斉に工事があったため、良質なカヤを集められなかったのが、その理由(早く傷んだ)らしいのですが、カヤの善し悪しまでは、すみません分かりませんでした。

ただ一つ言えるのは、先程の曲がり家の二件を見ると、後半の建物の、丁度屋根の合わさる部分、谷と言いますが、この谷の部分のカヤが傷んでいるのがお分かりでしょうか?

やっぱり建物ってこういう凸凹の部分から傷むんですよね。

必要性もないのにデザインだけで凸凹させるととんでもないことになるよ、
と言う見本にも思えます。


曲がり家の内部は、この様になっています。

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居住部の方から馬小屋の方を覗くと、

s-090911 (7).jpg

こんな感じ。

とにかく中は広く、それは合掌造りが可能にしている柱のない空間からなのですが、合掌の登り梁と建物の桁との結合があまりにも簡素で、
これで地震に耐えるのかなぁ?
と密かに思ったのですが、それは先人の知恵できっと持ってきたから今があるんでしょうね。

建築って本当に奥が深いです。


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深い軒・縁側。
日本家屋のの原風景と言うんでしょうか。
落ち着きます。

s-090911 (4).jpg

この建物の棟(一番高いところ)は芝棟ですね。
珍しいです。
屋根の植物の根で、棟を固める方法です。

この施設内には、この様な建物が、田んぼの中に点在してあるのですが、どこかで見たこと有るような…?

そう、NHKの大河打ラマ「天地人」の兼続の幼少時代(樋口与六)の頃のシーンはここで撮影されたそうです。


あと、最後におまけ。

s-090911 (10).jpg

雨風祭という、台風から穀物を守る祭りに使われる、この地方に古くから有る大きなわら人形が展示されていました。

皆さんの願いは共通のようで、御利益を願う部分にはお賽銭が埋め込まれておりました。

私も、皆さんと同じ所に祈願させていただきました。


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