- 2007.07.27 金曜日
- 三島市のティンバーフレームの現場です。
外壁下地ににダイライトという面材が張られて来ました。
富士市のティンバーフレームの構造見学会の際に、外壁に構造用の合板を張っていたところ、「無垢が良いって言っているのに何で合板?」と見学の方に突っ込まれました。
私が申し上げたのは、
「現在の建築基準法では、合板の強度を高く評価しています。
京都の国宝級の神社の門の改修工事に、反対意見を押し切って合板が張られたのもその為です。
この家は、筋交いだけで強度は足りています。
ですが、合板を張る事でさらに強くなるので有れば、将来的に、合板が仮にノリがはげてしまっても、多少の耐震効果が期待出来ます。
その為に合板を張りました。計算上も、心情的にも、強度の全て合板に期待しているわけではありません。」
とご説明しました。
今回、また突っ込まれないように…
と言うわけではないのですが、町中で防火地域と言う事もあり、隣家からの貰い火対策もかねて、燃えない面材を採用しました。
「地震に強い」「火災に強い」
と言うのが売りですが、今回も、計算上は面材なしでいけてます。
私が期待するのは、むしろ、「火災に強い」と言う事と、無機質なので、「腐りや白蟻に強い」と言う事です。
↑狭く、暑く、面材は重いので大変ですが、大工は元気に頑張ってくれてます。
しかも私は結構難しい注文を付けています。
合板にしてもダイライトにしても、機械の釘打ち機で施工しますが、機械だとどうしても空気圧が強すぎて、面材に釘がめり込みすぎてしまいます。
そうすると、規定の強度が得られないんです。
なので、空気圧を弱くして、くぎの頭をわざと出して、手で(もちろん金槌で)最後まで打つように指示しています。
そうするとこんな風にくぎの頭と面材が平らになります(めり込んでないです)。
暑い中頑張ってくれている大工に感謝です。 - ティンバーフレーム 建築現場より | comments (0) | trackbacks (0)
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