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手仕事

以前ご紹介した富士市の新築現場が、上棟以来更新しておりませんでしたので、続きをご紹介いたします。

といっても、もう一回上棟の際のお話しです。

最近は、ほとんどの木造住宅は、プレカットと呼ばれる、工場での機械加工になりました。

大工が何ヶ月もかけてやる仕事を半日で終わらせるのですから、コスト面から見て仕方のない部分かと思います。
もちろん、短ホゾ(柱が梁に刺さる部分の凸凹の凸の方)しか出来ないというマイナス点は大きいのですが。

その分、法律では、金物の使用が非常に強化され、構造用合板で固められる家が耐震上有利になる、というのはもはや、あがないようのない時代の流れで、文化財級の木造建築物を合板で耐震補強、ということさえなされています(勿論批判の声もあがっていますが)。

ただ、法律である以上、それを守ることも大切。
そして、その上で、法律のせいにしない、責任ある物造り、が大切かと思います。


さて、また話が逸れそうな流れなので元に戻しますと、プレカットと呼ばれる機械加工も、万能ではありません。

特に、斜めに木が組まさる部分は苦手です。
苦手というより、プログラミングが面倒で効率が悪いのでやらない、が正解でしょう。

そう言う部分は大工がこしらえていましたが、最近はそんな手仕事が出来る大工が減ってきたからか、斜めの部分も機械化が進んでいます。

s-090522 (4).jpg

写真は、ポーチの屋根の梁ですが、斜めに登って取り付く梁なので、登り梁と呼ばれます。

ちょっと前までは登り梁は、機械加工はやらないか、結構高いオプションでしたが、西院では普通にやるようになりました。

でも、この登り梁に、さらに斜めに梁を入れたい、と言えば、もう無理です。
斜めに斜めが合わさると面倒だからですね。

s-090522 (2).jpg

差し金で墨を付けて、

s-090522 (1).jpg

斜めに鋸を入れて、

s-090522 (3).jpg

斜めに登りながら梁を入れます。
これで強度が取れます。

こういう部分は、手仕事の質が落ちないように、機械化しない方が良いかも知れませんね。

もっとも、以前ご紹介した、丸太と丸太が斜めに組み合わさるような鳥居では、

s-090522 (5).jpg

s-IMG_5974.jpg

大工の独壇場。
機械化の余地はありません。
こういう技術は無くしちゃいけない部分です。


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桧の家 住宅のお話し | comments (2) | trackbacks (0)

Comments

鈴木 | 2009/05/24 04:25 PM
季凛様
今や大工道具はどんどん機械化されています。
機械までいかなくても、鋸(のこぎり)だけでなく、鉋(かんな)でさえも替え刃式が出回っています。
会社にはありますが、釿(ちょうな)・突鑿(つきのみ)・ハンドル式の錐(きり)・木製の墨壺、こういう道具は持っていない大工も多く、いずれ見るのも珍しくなってしまうかも…。
日本の大切な技術・木の文化なのですが。
季凛 | 2009/05/24 01:52 PM
機械や便利な道具を使うのも、時には必要ですが、ものを作る仕事の基本は、やはり手仕事ですね。
我々の場合、特に包丁を使う仕事は、手仕事に限ります。

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