- 2009.02.19 木曜日
- クリナップと言えばステンレスキッチンですが、お風呂、いわゆるユニットバスももちろん作っています。
昨日の続きで、本日はお風呂について書いてみようと思います。
こちらは、クリナップの主力商品のアクリア。
写真のカウンター部右側にご注目。
新システムの「常夏シャワー」。 詳しくはこちら。
カウンター右側の四角い部分からお湯が出てるの分かります?
こんな感じで、一分間、床に温水がまかれると、床だけでなく、湯気でお風呂全体が暖まっちゃう、ということらしい。
浴室を暖めるといえば、最近では当たり前に付いている浴室乾燥暖房機がありますが、空気を直接暖めるので、さすがに一分じゃぁ浴室は暖まらない。
なのでそれに比べて、まぁ、それなりの意味有りですね。
もっとも、多少の濡れるのと煩わしいのを我慢すれば、脱衣室で着替えてる間に通常のシャワーを熱めで出しとけば同じ事かな…(笑)。
次は、アクリアよりお求めやすい、子育て世代向けの「hairo」という新商品。
子育て世代向けだけに、「お風呂に入ろっ」からとったネーミングだとか。
でも、灰色・廃炉・灰炉…もう一ひねり欲しかったですな(個人的感想です)。
写真では分かりませんが、子供が滑らないように、洗い場の床だけでなく、浴槽の床も滑らない加工がしてあります。
こちらは戸。
掃除すると分かるんですが、樹脂ガラスの周りのゴムパッキンの部分にカビが生えるんですよね〜。
なので、写真で分かるでしょうか、その部分をフラットにしてカビを防ぐ設計とのこと。
なかなかニクイ心配りです。
浴槽と言えば、みなさん「人工大理石」という言葉をお聞きになったことがあるかと思います。
FRP(強化プラスチック)の浴槽に対して、人工大理石、略して人大浴槽。
この人工大理石。
人工芝が本物の芝でないように、人工大理石も、全く石ではありません。
アクリル樹脂です。
でも、このアクリル樹脂。
非常に固いので、FRPの浴槽に比べ、汚れ・傷・退色に非常に強く、FRPの浴槽が、洗剤を付けないと汚れが落ちないのに対して、人大浴槽は、スポンジでこするだけで、ほとんど汚れが落ちます。
(ちなみに、ハイロの方はFRP、アクリアは人大です)
で、ここからは、クリナップのこだわり。
これは、人大浴槽をくり貫いた物ですが、厚さ約11ミリ。
そのうち、表面の透明部分が約4ミリ。
たしかに、こんなぶ厚く透明部分を作っている会社は他にないでしょう。
これなら傷にも強く、耐久性も高いですね。
さて、二日間の工場見学の中で、創業者から脈々と続く、ものつくりの精神は、よく伝わりました。
機械化が進む現在でも、「2割の手造り」というのにこだわってるそうです。
昨日も書きましたが、それは同じものつくりに取り組む物として非常に共感する部分です。
でも同時にそれは、自戒も込めて、独りよがりになりやすい部分でもあります。
懇親会の席上、専務さんだったかな…、クリナップでもかなりエラ〜イ人がいらしたのですが、
「どうですか?何でも感想聞かせて下さい」
と仰ったので、正直者の私は、
「こだわったものつくりはよく分かりました。
でも、デザインはまだまだ他メーカーと比べて誇れるとは言えないですよね。」
と申し上げました。
招待してもらっといて、大企業のエライ人に面と向かってこんな事言う私もかなり痛いな…
と思ったんですが、何でも感想を、と言われたんで仕方ないです。
(ちなみに私お酒弱いんでろれつが回らない記者会見するほど飲みません)
でも、さすがにこの方、顔色変わりましたね。
近くにいた所長が凍ってました。
フォローする訳じゃないですが、でも、愛社精神というか、自社商品への誇りっていうか、こういう気持ちって大事ですよね。
どこのデザインが悪いと思うのかとか、
どうすれば良いと思うのかとか、
最初の商品を世に生み出す際の熱〜〜い想いとか、
聞かされました。
この後、
「もう一度名前教えて下さい!」
って言われて私の名前、浴衣から出したメモ帳にメモってました。
事情聴取された気分(笑)。
二日に分けて書きましたが、まとめると、クリナップのクラフトマンシップ、
良いと思いました(どんなまとめだ)。
クリナップさん、ありがとぅ。
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