- 2008.10.22 水曜日
- はぃ、昨日に続き、富士市の新築現場の上棟作業二日目が無事終了しました。
本日は主に屋根の工事。
屋根は、「○寸勾配」と言いますが、1尺(10寸)行って、3寸下がれば三寸勾配。
つまり、3/10が三寸勾配です。
基本的には勾配は早い(急勾配)ほど、雨漏りの心配が無くなりますが、風を受けたり、敷地の高さの法律上の問題など、現場毎に勾配は変わります。
今回の住宅は、次世代パッシブソーラーの『そよ風』を搭載します。
太陽の恵みを最大限に受けるには、45度の勾配が良いとされます。
45度の勾配とは、1尺行って、1尺降りるので、1尺勾配となりますが、かね勾配と言います。
かねとは、直角の事を言います。
実際には、この様な急勾配は、高さ制限に引っかかってしまうので、市街地では現実的ではなく、また、当然45度の勾配には立てませんので、屋根にも足場が必要で、メンテナンスにもお金がかかります。
屋根の足場が無くても、安全に施工が出来る限界の勾配の5寸勾配が、パッシブソーラーの勾配としています。
5寸勾配というと、角度にして約26.565度です。
スキーをされる方ならお分かり頂けると思いますが、この角度はかなり怖いです。
船頭多くして…、等とならないように、城内監督に任せ、昨日は、なるべく口も手も出さずに(ま、口は結構出してしまったんですが)、撮影係に専念していましたが、本日は何かと忙しく、あまり高いところが好きでない私ですが、城内監督に命令され、金物取付他、様々な仕事をさせられました。
高いところで!(泣)。
と、泣き言はさておき、
現場をご紹介すると、野地板という、屋根の下地は、合板ではなく杉の板です。
合板の方が施工は楽だし、強度も強いですが、耐久性という面では、やはり屋根のように高温になる部分では合板は弱く、無垢の板には敵いません。
これは、リフォームをやっていれば誰でも分かります。
ちょっと分かりづらいかも知れませんが、垂木(屋根を形成する材料)もその上に打つ杉の野地板も、接合部(ジョイント)をずらしています。
一箇所にジョイントが集中すると、そこが弱くなるためです。
こんなほんの小さな配慮の積み重ねが、住宅の善し悪しを決めると思います。
そんな気持ちが伝わってか、下では仕事を休んで見に来て頂いたお施主さん夫婦がニコニコ見上げてくれていました。
(本日はおめでとうございます!)
恐怖と戦いながら、屋根の施工も進み、雨が降っても大丈夫な状態に…。
上の写真は、右と左が違ったり…。
ここから先は、パッシブソーラーのそよ風の施工になってきますので、又次回ご紹介させて頂こうと思います。
もう…
眠いので…
早いですが子供と寝させて頂きます。
お休みなさい…。
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