- 2008.07.25 金曜日
- 久しぶりに娘のネタを。
昨日は順天堂病院に行って来ました。
未熟児網膜症の経過を見るためです。
未熟児網膜症というのは、発達中の未熟な網膜血管に起こる血管増殖性病変で、娘のように500g程度で生まれた未熟な赤ん坊には、ほぼ100%起こるようです。
その治療は、すでにNICU時代に終えており、今回の検査結果も良好。
今のところ、3才とか早い時期から眼鏡をする可能性があるものの、目が見えないというような心配は要らなさそうです。
一般には未熟児と言われますが、医療の現場では、小さい=未熟とは限らないため、低体重出生児、と言うそうです。
実際に自分の子供が死産したり低体重で生まれたりして始めて分かったのは、私たちのまわりには意外に多いこと。
お客様から「実は私の子供も」とか、私のいとこの…、私の知り合いの…、というお言葉を沢山頂きました。
そして、「今は元気だから」という言葉にとっても勇気付けられました。
私自身、娘が生まれた時にはネットで色々検索し、低体重で生まれるということがどういう事なのか、同じ境遇の赤ちゃんがどの様に成長しているのか、調べまくったものです。
そこで、今までの娘の関係の記事を、日記・育児のカテゴリーから、新しく低体重出生児のカテゴリーに移動しました。
同じようにネットで検索しているお父さん・お母さんに、NICU卒業生として、何かしら参考になれば幸いです。
さてさて、そんな娘ですが、低体重児は、普通の赤ちゃんの大きさまで成長してしまえば、あとは普通の赤ちゃんと同じかと言えばそうではなく、人よりゆっくりゆっくり成長して、中学生くらいにみんなに追いつくようです。
娘は出生後7ヵ月が経とうとしていますが、予定日で修正すると、3ヵ月になります。
でも、まだ3000g台で、生まれたての赤ちゃんと同じくらいです。
中には、生後1年半でようやく首がすわる子や、かなり大きくなるまで酸素チューブが取れない子もいるので、小さいからなどと贅沢は言えません。
生きてくれてるだけで十分です。
うちの子は小さいだけなので、端から見れば生まれたての赤ん坊に見えるだけ。
だから「生まれたて?」と声をかけられるのはまったく仕方がないし、気分を害すこともありませんが、鼻にチューブを入れている子を捕まえて、
「何歳なの?」
「可哀想~」
などと話しかけるおばさま方、やめましょうねそういうの(病院でよく見かける風景)。
可哀想なんて言われる筋合いはありませんよ。
ついでにもう一言。
昨日TVで、
【難病患者、ピンチ 中国が五輪控え「薬送れぬ」】というのを見ました。
オリンピックを控え、中国がテロを懸念して薬品類の輸出を全て禁止したため、個人輸入している薬が入ってこないんだそうです。
そのニュースを見た時、何故その薬は日本にないの?
と思いました。
すると、日本では認証されていない薬品とのこと。
私ごときに薬の認証のことが分かるすべもありません。
ただ、認証するには安全性を厳密に審査する必要があるんでしょうが、薬事裁判を見れば明白な通り、実際その薬に何か問題があっても、どうせ認証した側は責任を取らないんですから、○○の治療ために限定して、という認証は出来ないもんなんでしょうかね?
娘の先生が言っていました。
「五年前だったら助からなかったと思います」
それだけ医療が進歩していると言うことでしょう。
救える命を法や制度で見捨てないで貰いたいと思います。
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