- 2012.05.17 木曜日
以前ご紹介した画像ですが、マクスで薪ストーブを設置させていただいたお客様のために、薪置き場を作ってあります。
私たちはもちろん、お客様自らここに材木を運び、玉切りや薪割りが出来る場所です。
自宅でエンジンチェーンソーぶんぶん出来る環境ってなかなか無いんですよね。
自分たちで引き上げてきた木材をここに運ぶほかにも、植木屋さんが処分する木を運んでくれます。
植木屋さんにとっては、ゴミをタダで処分出来る場所。
私たちにとっては、お宝がタダで勝手に集まる場所なのです(笑)。
さて、冒頭の写真を見ると、太いのがゴロゴロしてますが、これはクスノキです。
よくお寺の境内で見かける大木ですね。
大きくなりすぎて処分に困って…というのがあるようです。
クスノキはご存じの通り、防虫剤の樟脳が取れる木。
チェーンソーで玉切りしていると、成分が熱で気化し、むせかえる様な樟脳の匂いがします。
虫除け成分の樟脳が取れるくらいですから、楠は虫が付きにくい木と言われています。
でも、条件が揃えば…
ほーらいました。 ご覧の通り、シロアリはちゃんと付きます。
この木は、一ヶ月ほど、土の上に放置されていました。
土に接している部分は十分な湿気があり、木の皮の間には、日光が差し込みません。
そういうところはシロアリは大好き。
シロアリは、どこにでも、普通に存在する生き物です。
この木を食べに、わざわざ遠くから集まったわけではありません。
ちょうど息子が小学校で「足は何本?」という勉強をしていまして、
「昆虫は足が6本で、頭と胴と腹に分かれている」
と習っていましたので、
「シロアリはくびれてないでしょ?普通のアリとは違うんだよ」
と野外教室をしました。
(マクスシロアリ事業部のビデオ)
シロアリは、非常に弱い生き物なので、体が乾燥したり、紫外線に当たると直ぐに死んでしまいます。
実際、この白蟻たちは何もしなくても、みるみる動けなくなりました。
反面、生育環境が揃えば、爆発的に繁殖します。
近年、住宅の構造材に表面含水率(材木がどれくらい乾燥しているかの指標)が求められる様になったため、高温乾燥機で強制的に乾燥された材木が主流です。
強度に乾燥していれば、建築後の曲がりなどのクレームも出ないため、急速に普及しました。
しかし、強制乾燥は、木材本来が持つフェノール類やタンニンなどの防腐・防虫効果の高い抽出成分まで、強制的に破壊・排出してしまいます。
「虫に強いヒノキやヒバだからシロアリに食べられない」
というのは、もはや何の根拠もないわけです。
嫌われ者の彼らですが、自然界では貴重な分解者です。
彼らが居るから森は更新し、土は豊かになります。
生態系において分解者が存在しなければ、食物連鎖の上位にいる私たちもまた、存在出来ないのです。
シロアリ → 農薬で駆除!
ではなく、人間に安全な方法で、シロアリが食べられない家にする、という方法をお勧めしています。
それが、ホウ酸によるシロアリ予防、エコボロンPROです。
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Comments
いつでもいらっしゃ~い。
ちなみに私は、月末のマラソン大会終わるまで手伝いませんので悪しからず(笑)。
今月末なら軽トラが借りられそうなので伺う予定です。チェーンソーの整備も完璧なのに。