- 2007.10.31 水曜日
- 静岡県三島市のティンバーフレーム住宅の建築現場です。
大工仕事も終わり、現在仕上げ行程に入っておりますが、今回ご紹介するのは、『塗装工事』。
でも、塗装と言っても「ペンキ屋」ではありません。
作業をしているのは、「美装屋」と呼ばれる掃除屋さんです。
住宅にとって塗料は、一番人体に有害な、「揮発性有機物質」を発生させます。
トルエン・キシレンと言ったいわゆるシンナーです。
これらは、シックハウスの原因になるのは、もう皆さんご存じの通り。
せっかく家を造っても、その家で健康に暮らせないんじゃ、なぁ〜んにも意味がありません。
なので、こうして塗っているのは、自然素材塗料というものです。
揮発性有機物質を含まず、成分は天然成分由来の物のみです。
食品に使う油等を含有しているだけなので、柑橘系の香りがするだけで、臭くありません。
弱点としては、兎に角乾きが遅い!
そこで、こうして、刷毛で塗るのではなく、ボロきれでこすって色を付けています。
だから美装屋なんですね。
こうすれば木目もきっちり出て、本当に美しい!
これでさらに壁が仕上がってくると、8寸角の柱や梁が浮き立って…
うん、素晴らしい!
乞うご期待です。
もう一枚写真を。
こちらはキッチンです。
掃除屋の(昔)お姉さんが、作業中です。
「社長、全然これ臭くないんですねぇ〜っ」
と感心してくれています。
ちなみにキッチンの前の板が、先日ご紹介した秋田杉の一枚板。
こんな風に取り付けました。
こちらは、同じ自然素材でも、木目をより見せたいので、蜜鑞(みつろう)ワックスと言う、ミツバチの巣とエゴマ油が原料のワックスで仕上げます。
完成が楽しみです! - ティンバーフレーム 建築現場より | comments (0) | trackbacks (0)
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