- 2011.11.21 月曜日
- 先週は、真面目な工務店のお勉強集団、町の工務店ネットの建物見学ツアーで、宮崎〜熊本〜福岡、とまわってきましたので、何回かに分けてそのご報告をさせていただきます。
本日はこちら。
宮崎県都城市の株式会社松元建設様のモデルハウス『陽向町家』です。
陽向町家は、マクスでも『冨嶽町家』として取り組んでいる建物と同様に、
建築家の【趙海光先生考案の現代町家】が全国の工務店によって展開されているシリーズの一つです。
この陽向町家は、趙先生直々の設計ということで、期待が膨らみます。
外観は杉の板張り。
クリア仕上げで杉そのままの白が素敵です。
全国から集まった工務店の人々は、一般の方と見学の仕方が違います。
細かい収まりばかりが気になるので、写真を見ると、図ったかの様に全員上を向いています(笑)。
階段がどんなふうに収まってるかな…
そんなディテールが気になるわけです。
趙先生が考案した現代町家システムは、6m角の強固で明確な箱であるベースに、様々な機能のゲヤが取り付いて建物を構成するという考え方。
上の写真は、その考え方が良く分かる写真だと思います。
6m角の中に、柱が一本有るだけ。
地震に耐える耐力壁は外周でがっちり取り、内部空間の自由度を完全にフリーにしています。
こんな感じ。
写真では、画面左側の南面の壁が、随分天井が低いことが分かります。
これは、中庭を挟んで向こう側の平屋の和室のゲヤパーツの屋根と一体性を図っているためです。
遠くから見るとこの意味が分かります。
手前の和室ゲヤ〜奥の母屋ベースまで、屋根が連続している様に見えます。
中庭を挟む二つの屋根が、連続した一つの屋根の様に見える手法。
これにより、何とも自然な、風景に溶け込む優しく大らかな佇まいとなっているのがお分かりいただけると思います。
その中庭は、広いウッドデッキとなっており、リビングと和室がお互いに緩やかに相対してつながる設計になっています。
私が「嗚呼、素敵だぁ…」と、うっとりしながら写真を撮っているのが可笑しかったのでしょう。
町の工務店ネットの事務局を牛耳る佐塚さんが、不敵な笑いを浮かべて映り込んでいます…。
でも、本当に素敵なんです。
デッキの一部は小さな里山。
そしてその里山と、自分の家を眺めるベンチ。
ここでビール飲んだら最高です。
流石、趙先生直々の設計です。
勉強になりました。
松元建設の皆様、有り難うございました。
明日はもう一軒の趙先生設計の現代町家をご紹介いたします。
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Comments
ですね!
私は北側の霧除けが「いいね」ボタン連打でした(笑)。