- 2011.09.29 木曜日
- PLEAとは、Passive and Low Energy Architecture の略で、
【パッシブで省（小）エネルギーな建築】
を模索する国際会議です。
1982年からスタートし、89年には奈良で、97年には釧路で開催されています。
日本は今回世界に例を見ない様な大災害を経験し、エネルギー消費を根本から見直さざるを得ない状況下におかれており、まさにこれからの建築にはPLEA的考え方が求められています。
今回、毎年開催されている大きな建材展「ジャパンホームショー」に合わせ、
『現代住宅は、蒸暑地域で「解」を持ち得るか？』
をテーマに、PLEA会議を日本で開催するための前段の会議が開催されましたので行って参りました。
英語での講演があったり、建築専門誌でしばしば拝見する著名な先生方の講演とパネルディスカッション等、3時間半はあっという間に過ぎました。
こんなに本格的で、深く学術的な講演はいつ以来か、という感じでどっと疲れましたが、非常に勉強になりました。
本人備忘録を兼ね、ごく簡単に感じたことを記しておきます。
・近年の建物の快適性の問題は、まさに、エネルギーによる力ずくの解決であった。
・特にこの四半世紀で、住宅のエネルギー消費は倍増した。
・しかし、それは同時に、真の快適性の喪失でもあった。
・全館冷暖房にオール電化…
エネルギーに頼りすぎたスタイルは間違いだったことに気付かされた。
・「蒸暑地域」とは、次世代省エネルギー基準の地域区分（この区分により、住宅に求められる断熱
性能が変わる）の一つで、主に沖縄県を指す。
・静岡を始め、日本全体の人口割合で見れば、多くが�乎楼茲暴擦鵑任い襪�、
そもそも日本は、冬は北ヨーロッパの寒さがあり、夏はインドシナの蒸し暑さがある
・日本の住宅は、寒さに関しては、北欧に習えばよく、一定の解決を得た。
高断熱と気密による結露防止。コストをかければ無暖房住宅も可能。
・ただし、高断熱化された家は、スイッチ一つでエアコンが良く効くが、逆に、日中の日射
により蓄熱し、夜は窓を開けるだけでは暑くてたまらない。
・マレーシアの住宅は、郡部に残る伝統的な木造高床式のマレーハウスと、
都市の煉瓦造りのテラスハウスが特徴的。
・エアコンはかなり普及しているが、通常リビングではなく寝室に設ける
・マレーシアの都市部の人々は、日中窓を開け放し、夜間は締め切ってエアコンを
付けっぱなしで寝るので、都市部では日本同様夜間にその暑さを増す。
・煉瓦は熱容量が大きいので、建築の教科書的に考えれば、夜間開け放って蓄冷し、
日中は締めて熱を室内に入れない方が良いが、実際にはそれでは蒸し暑くて居られない。
・欧米で進んだ「断熱」の理論に加え、今後はアジアでの「蒸し暑さ」への解を
模索して行かなければならない。
・建築で出来る事は建築でやろう！ パッシブな手法で解を解こう！
いやはや、とっても勉強になりました。
そして、宣伝チックになりますが、マクスが加盟する町の工務店ネットが、震災後の家造りとして取り組み始めた『びおハウス』にピッタリはまって行くお話しなのでした。
★★★ 二週連続完成見学会開催！ ★★★
☆☆☆ 平屋の家 完成見学会 ☆☆☆
平成23年10月9日（日曜日）
☆☆☆ 空のリビングの家 完成見学会 ☆☆☆
平成23年10月15・16日（土日）
- 桧の家 住宅のお話し | comments (0) | trackbacks (0)
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