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夏と平屋と私

本日は久しぶりに蒸し暑いですね。

「今日も暑いなぁ〜」
などと職人と話をしていた、本日のよう暑い日のことです。

富士宮市の二軒の新築現場をハシゴしたのですが、二軒とも次世代パッシブソーラー「そよ風」システムを搭載しておりまして、既に日中は屋根で排熱をしております。

屋根仕上げ材のガルバリウム鋼板の下には空気層があり、その空気層中の熱気をファンで強制排気しているので、屋根の構造部分(面材・木材と断熱材)に熱が伝わって来にくくなっているため、工事中の室内は、かなり涼しく快適です。

と言っても、エアコンをかけているわけではありませんし、埃も出るので窓は全開、当然室内と室外は同じ温度ですから、室温も三十度以上。

でも、以前書きましたが、

体感温度=(室温+その部屋の壁床天井の表面温度)÷2 (つまり平均)

となりますので、灼熱の太陽が照りつける屋根面が暑くなればなるほど、同じ室温でも体感温度は上がるというわけです。

ですから当然、屋根でファンを使って排熱してくれているこのシステムが働くと、天井面に熱が伝わって来にくくなり、結果、内部壁面の温度が低く抑えられ、体感温度が上がりません。


さて、そこで本日の本題。

まずは二階建てのパッシブソーラーの現場をチェックし、その足で平屋のパッシブソーラーの現場へ。

「おやっ?」

随分こちらの家(平屋)の方が涼しい。
午前中なので、時間差を考えれば後に見た方が当然温度が上がっているはずです。

…実は答えは簡単です。

s-110805 (1).jpg

仮に、一階が10m四方の総二階の家(左)があったとします。
一階と二階はそれぞれ高さ5mずつ(そんな高い家は有りませんが)。

すると、建築面積100m2、延べ床面積200m2となります。

もし、この家と同じ延べ床面積を平屋で作ると、2階が一階に下りてくるので、単純に建築面積は2倍になりますが、同じ正方形の形にするには、

14.14m × 14.14m = 199.9m2 と、
約14m角で延べ床面積がほぼ同じになります(建築面積は2倍)。


さてここで、屋根の面積(緑)は、平屋が総二階の2倍なのに対し、南面(赤い面)は約3割減の
70.7m2となります。

夏は太陽高度が高いので、屋根面がもっとも太陽の熱を受けます。
実は屋根の次には東西面になり、南面はその次となります。
(※冬季は太陽高度が低いので、南>屋根>東西となる)


ここで両者を比較すると、平屋は屋根面でより大きな熱を受けるものの、冒頭の通り、熱を受ける屋根面では、パッシブソーラーシステムがせっせと排熱しています。

そして壁面は割合で見ると受ける熱量が少ない。

さらに、

s-110805 (2).jpg

軒・庇があると、図のように仮に軒から2.5m部分が日陰になれば、赤い面の日射を受ける面積は、総二階:平屋=75m2 : 35.35m2と、平屋は総二階の半分以下になります。


この様に、パッシブソーラーを搭載していると、平屋は夏期において随分有利になるのが分かります。

実際にはこの家の場合、

s-110805 (3).jpg

仮住まいの負担を体力的・経済的負担を避けるため、建物を半分だけ解体して工事を進めるという離れ業を宮川監督が強行しています。

s-110805 (4).jpg

そのため、南面は、すぐ前が家。
だから今は、日が差さない。

簾や緑のカーテンと同じ効果も得ています。
だから涼しかったのですね。


土地とお金に余裕が有れば、平屋はやっぱり良いですね〜。
でも、基礎も屋根も倍、当然建築費はかなり割高。
そう、究極の贅沢なのです。


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