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マクスの木の外壁に関するお知らせ

昨日(平成23年6月29日)の朝日新聞にて、「不燃木材の防火性能不足」という記事が掲載されました。

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この記事に掲載されているメーカーのうちの一社「(株)チャネルオリジナル」の不燃木材は、マクスで使っている不燃木材外壁材(及び屋根材)のメーカーですので、この件に関してご報告させていただきます。


今回の騒動は、2007年に起きた、防火地域の軒天や防火性能が求められる間仕切り壁などに使われている不燃材料のうち、ニチアス株式会社が不正(偽装材料)に防火大臣認定を取得していたことに端を発し、日本のサッシメーカー全社で防火サッシの性能不足が明らかになった事から、不燃木材に関しても確認がなされたようです。

サッシメーカーは、カーテンウォール協会という所が試験をし、国交省に上がって認定、という形を取っており、そもそもの検査の仕方が悪かったとかで、結局全メーカーがアウトになり、この辺、天下りとか複雑な事情がありそうな臭いもしますが、その辺は置いておき、ニチアスの偽装とは、内容が異なります。


今回の不燃木材に関しては、国交省のホームページに昨日アップされたばかりなので、詳細はまだ分かりませんが、国交省より各メーカーに調査・報告の通達が出ましたので、今後明らかになると思います。


ただ、この木材の不燃に関しては、専門家でも正しく説明が出来る人が少ないほど複雑なので、現時点での弊社の見解を書かせていただきます。


そもそも、この木材の防火性能に関しては、耐火・準耐火・防火・不燃・準不燃・難燃と、これだけの似た様な言葉(法律用語)が有るのが混乱の一番の原因です。

簡単に書きますと(法律の試験ではありませんので細かい点は端折ります)、
耐火は、鉄筋コンクリートに求められる構造、
準耐火は、耐火に準ずる構造、
防火は、外壁等に求められる構造
不燃は、防火構造で求められる性能、
準不燃は、不燃に次ぐ防火性能、
難燃は、準不縁に次ぐ防火性能。

何のこっちゃ?ですが、ごく簡単に書くと上記の通りです。
つまり、上記に記した順に、上(耐火)ほど燃えない、と理解して、当たらずとも遠からずです。

例えば木造住宅の場合、商店街など、市街地の中心部では、防火地域という、一番厳しい基準があります。

防火地域では、木造住宅を準耐火建築物にしなければいけません。
その為に「防火性能を有する」材料で、「準耐火構造を満たす」構造にする必要があります。

次に厳しい準防火地域では、「延焼の恐れのある部分」を防火構造に、

一般の地域では、「延焼の恐れのある部分」に準防火性能が、必要です。


すみません、余計こんがらかることを承知で書いております。
それくらい複雑で、法律の本では、防火の部分だけで何十ページにもなります。


さらに話が複雑になりますが、今回指摘を受けたものは、公共建築物や大型店舗など、多数の人が集まる建築物の内装に適用される、木材単体に求められる「材料認定」というもので、そもそも住宅の外壁に用いられるものではございません。

マクスで外壁に使わせていただいている商品は、「構造認定」と言いまして、建物の構造として、その防火性能が試験されているものです。

こちらについては【防火性能は問題有りません】
つまり、外壁(屋根)に使わせていただいる物に関しては、
(今のところ)何の【問題もございません】


上記に関しては、本日、今までこの不燃木材を施工させていただいた全てのお宅にご報告のお手紙を発送させていただきました。

個人的な感想になってしまいますが、この不燃木材を施工する際に、当然切れ端が出ます。
切れ端はゴミなので、処分しなければなりませんが、試しに燃してみると、やっぱり燃えません。

自宅の薪ストーブに、
「こんな小さな切れ端なら流石に燃えるだろ」
と入れてみても、同時に入れた大きな薪が小さな墨になる頃、真っ黒くはなっていますが、まだ原形をとどめています。
(もちろん、そのまま燃し続ければいつかは灰になるのですが)

自宅で薪でお風呂を焚いている職人が、
「うちの釜は灯油を混ぜながら燃すから大丈夫」
とやはり切れ端をもらって帰って、
「釜で燃え残ってエライ目にあった」
と翌日笑い話になった事もあります。

もちろん、木は生き物ですから、均一性が無く、たまたま燃えてしまったと言うのはあるのかも知れません。
実際、今回の抜き打ち検査でも、三回中二回はちゃんとパスしているようです。
ただ、他メーカーでは、すぐに着火して普通に燃えたメーカーもあったようです。


個人的には、使った感想から、そう簡単に燃える物ではないと信じておりますし、上記の通り、住宅の外壁構造に関して、今回問題になったわけではございません。
メーカーのチャネルオリジナルにも、何度も足を運び、信頼できるメーカーだと、今もはっきりそう思っております。

また、「燃えない安心」以外にも、ウエスタンレッドシーダー本来の性能である「腐らない安心」もあり、今までもこれからも、お客様にはお勧めして行きたいと考えております。
勿論、今後のメーカーからの正式な調査の上でのコメントを待って、また判断をするのは言うまでもございません。


特に大阪では、以前ご紹介した「地下鉄中之島線」もあるため、かなりセンセーショナルに報道されているようです。
ある意味、日本でも不燃木材のパイオニア的企業であるので、ひとたび問題が持ち上がれば、集中砲火を浴びるのは世の常です。

ここは逃げずに、正々堂々、そしてもし反省すべき点があればそこは謙虚に、対応していただきたいものです。
そのように、メーカーとも話し合いました。

また今後動きがあればご報告させていただきます。


【補足】
先ほど、メーカー(チャネルオリジナル)の公式ホームページに、今回の件のコメントが掲載されましたので、リンク貼らせていただきます。
6月29日付国土交通省の発表について [PDF]
現時点では、メーカーとして誠意有る態度だと私は思います。
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