- 2011.04.08 金曜日
最近の新築住宅では、ベタ基礎が当たり前になりましたので、白蟻被害も格段に減っていますが、そんな中でも、白蟻被害に遭うお宅があります。
一昔前の布基礎のお宅の場合、白蟻被害は浴室などの水回りが一番ですが、最近では
【ベタ基礎+ユニットバス工法】
が一般的なので、浴室が他の部屋に比べ特別湿気が高いわけではなくなりました。
新しいお宅で、白蟻被害に遭う割合として圧倒的なのが玄関ポーチです。
写真は、玄関ポーチのタイルの下に、通常の農薬系白蟻消毒薬を加圧しながら注入しているところです。
この様に、タイルの目地を狙って小さな穴を開け、そこから薬剤を注入します。
なぜ、玄関ポーチには安全な白蟻消毒薬「エコボロンPRO」を使わなかったのか?
それには理由があります。
このイラストは、住宅建築業者の専門誌「日経ホームビルダー」という雑誌に掲載された、「何故玄関ポーチばかり白蟻被害に遭うのか?」を解説した物です。
タイル下地の下の埋め戻しの空間を伝って白蟻が入ってくる経路が分かります。
エコボロンPROは水溶性のため、湿気があると効果が薄れてしまう事と、一年前に、お施主さんが白蟻が羽アリで大量に出て行くところを目撃している点を考慮、
また、
玄関ポーチは外部であるので、シックハウスなどの危険性も薄い事から、タイル下に白蟻が居た場合を考えて、今までの農薬系薬剤の注入を選択しました。
臨機応変・確実施工・明朗会計、リフォームの基本。
ちなみに、ポーチであってもエコボロンPROを噴霧することは可能(ただし水溶性なので、湿気が多いとダメ)ですし、既に被害が見られる場合など、柱や土台に穴を開け、そこから高濃度半ゲル状のホウ素系防腐防蟻剤「DOT.45」を注入することも可能です。
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