- 2010.11.25 木曜日
- 裾野市の長期優良住宅先導事業のお宅です。
次世代パッシブソーラーの「そよ風」を搭載してます。
先週末構造見学会をさせていただきましたが、遊びの日記を入れて御礼が遅れました。
お越しいただいた皆様、私のつたないご説明を一生懸命お聞き下さり、誠にありがとうございました。
また、当日お電話いただいたI様、対応できずに失礼致しました。
私たちマクスは、見学会以外の日も、いつでも何でも公開中です。
見られてまずいところはございません
ご連絡いただければ現場はいつでもご案内致しますので、ご遠慮なくお問い合せ下さいませ。
と言うわけで、見学会は終わっても、現場は続きます。
本日も現場風景をのぞいてみましょう。
ベランダはFRP防水工事が完了しています。
これだけ大きなベランダなら、ふとんが多い冬でも家族全員分せいせいと干せますね。
ベランダは、水が溜まる構造で、いわばプールですから、もちろん、防水はきっちりしなければいけません。
雨が漏ったら、「ふとんが干せて良いね」なんて言ってられません。
この様なサッシの下側は、特に防水を念入りにし、防水の切れ目を無くすことが肝心です。
防水が大事なのはベランダだけではありません。
こちらはサッシ。
緑色に見えるのは、マクスでは標準化している立体成型防水部材。
万が一サッシの合わせ目から水が入っても、おむつと同じ様に、ギャザー?が立ち上がっている立体成型なので、確実に外部に水を排出します。
先ほどの写真をアップすると、サッシの下には専用水切り材も見えます。
このパーツが無い場合、サッシを伝った雨水は、そのままサッシの下の壁に流れて行きます。
よく、サッシの下に帯状に水が流れた跡によって壁が汚れているのを見かけますね。
あれは、サッシに付いた汚れが、角から集まって流れるために起こります。
サッシは凸凹があるので、当然何もない所よりはホコリが貯まりやすく(特に窓回りのコーキング材は静電気を帯びて汚れをくっつけ、雨で流れる)、それらが雨の時、まとまって落ちるのです。
でも、この水切りパーツがあると、サッシから流れる水は、躯体から上手く縁が切れて流れるのを助けてくれる事が、その形状からお分かりいただけると思います。
以前もご紹介した面白い写真。
この写真は、マクスが内外装によく使っている、100%天然素材のオーストリア漆喰を輸入している(株)江間忠の営業マンが、実際にオーストリアに行った際に撮影してきたものを貰ったものです。
窓の下の板金を、今回のパーツと同じように、上側に曲げてあるのが分かります。
こうすることで、外壁の漆喰が汚れたり、雨水が浸入するのを防いでいるのですね。
日本人ならこんな納まりはしません。
板金を上に曲げると言うことは、仕上げ面ではない板金の反対側が見えてしまうので、日本人なら下に曲げて水を切ります。
ヨーロッパは床材の木裏・木表もそうですが、
細かいことは気にしない、見た目より機能性重視。
何とも大陸的です。
ちなみに、日本は耐久性より美しさを取ったのかと言えばそうではなく、日本の家は軒が深く、強い雨の時に水が切れればそれで良かったので、この写真とは逆の納まりの方が良かったのだと思います(私見です)。
次は、ちょっと時間が遡りますが、
屋根下地。
アスファルトルーフィング(南面はそよ風があるのでアスファルトではない)の上に、通気層用の桟が打ち付けられています。
通常の桧と比べてみました。
緑色なのがお分かり頂けると思います。
防虫・防腐加工をしてあります。
外壁の通気層下地も、
緑色。
「腐り」や「白蟻」に強い桧を、もう一段強くしてあげることで、耐久性をさらに上げます。
※防虫剤は人間には毒ですから、間柱とか室内側には使っちゃイケナイと思います。
こういう小さな工夫の積み重ねが、住宅の耐久性を左右します。
(残念ながらコストも左右します)
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