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2010.09.17 金曜日: 富士市の冨嶽町家の完成見学会の日時を私が決めてしまったため、現場はおしりに火が付いたようです。

昨日は雨。
「今日は外の仕事は休みだな…」
と高を括って事務所で仕事をしていると、
「付けましたよ～」
と冷たい視線が…

はは、現場は私のようにヤワじゃないのね…、
と取り繕うように現地確認に行ってきました。

おー、付いてる付いてる、パッシブソーラーシステムの『ソーラーベント』。
（屋根のすぐ下の斜め架台に付いたパネルです）

いままで、パッシブソーラーと言えば、『そよ風』システムばかりでしたが、今回のように勾配の緩い屋根では、冬期の日射が思うように採れず、費用対効果が薄れるので、そよ風よりもソーラーベントを採用したわけです。

そよ風同様、
冬期にはパネルで集熱した空気を床下に送り、床下を乾燥させつつ、家全体をほのかに暖かめ、
夏期には、放射冷却で結露し、冷やされた乾燥空気を床下に送り、やはり床下を乾燥させつつ、家全体をほのかに冷やす、
という優れものです。
しかも電気代は裸電球一個分。

空気の採り入れの経路を見てみますと、

こちら二階の採り入れ口付近。
ダクトやダンパーや制御板を、メンテナンスしやすく、コンパクトに収納し、

収納と合体させることで､違和感なく納めていますね。

一階に行くと、

やはり間接照明や建具の収納との取り合いを上手く処理しています。

是非完成見学会でご確認下さいませ。

【現代町家　完成見学会】
10/2・3（土日）　富士市厚原にて開催！

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