- 2008.09.18 木曜日
- 今年は「ゲリラ豪雨」と言う言葉が流行りましたが、今日のように日中降っているのは久しぶりなのでは?
で、今朝歯磨きしながら自宅で携帯にて撮影。
矢印は、二階の屋根の下側、軒天(のきてん)とか上裏(あげうら)と大工は読んでいる部分です。
つまり、軒先の下側ですね。
我が家では、軒の出を、壁芯(壁の中心)から二尺五寸(約75cm)出しています。
もちろんもっと出しても良いです。
三尺(91cm)出すととっても格好いい(でも当然出すほどコストアップします)。
写真で何を言いたいかと申しますと、その下の屋根、こちらは一階の屋根なのですが、濡れていない部分と濡れている部分があるのがお分かりかと。
これは、軒を深くしている(軒先を伸ばしている)せいでして、これくらい出すと、台風のような横風の雨でない限り、今年のゲリラ豪雨のような雨でも、窓に雨が吹きかけることがありません。
また、こちらは出社してからパチリ。
ちょっと暗くて写真が分かりづらいですが、窓を斜め下から見上げて撮っています。
矢印は、霧除(きりよけ)と呼ぶ部分です。
小庇(こひさし)でもいいです。
これも、同じように、こんな小さな物でも、有ると無いのでは大違い。
今朝の雨程度ですと、全く窓は濡れていません。
でも、最近この霧除けのある家、減りましたね〜っ。
温暖化で日本には雨が降らなくなった、梅雨もなくなったからです。
って、「ちがうか!」
日本は、ず〜ぅと昔から、四季があって梅雨があって、それは今も変わらない。
その日本の気候に合った日本の建築も、理に適っている部分は、コスト重視・デザイン重視と言って変えてしまって良い物では無いと思います。
お施主さんがこれらを理解した上で選択するならもちろん別でしょうが。
高断熱高気密の家にして、エアコンを24時間365日付けっぱなしにするから窓は開けない、と言うスタイルも、それはそれでアリかと…。
さてさて、
こっからは完全に余談です。
懐古主義者でもないんですが、ついでに今朝会長が朝礼で話してた昔のことについて雑談です。
「おしき」
とは何でしょう?
漢字で「折敷」と書きます(ワープロの変換にも出てこない…)。
昔は住み込みの大工が、年末にこの折敷を作ってお得意様をまわり、祝儀を頂くのを楽しみにしていたとか。
昔と言っても、半世紀以上昔ですが…。
折敷とは、桧で作ったお盆の事で、食器を載せる物だそうです。
もともと、折敷は折って敷く意味だそうで、神に供え物を捧げるために、昔は木の葉を折り敷いていたものが、後に木の皮をはいだ(剥ぎ板)、三方に変わった。
鏡餅などを載せるあの台ですね。
この台は、上から見ると八角形に見えます。
それゆえ、隅切り角と言い、この形が家紋になったものを折敷紋と言い、もともと神事に関係のある人が用いたからだそうです。
ちなみに、三島大社の家紋は、この折敷に「三」だそうです。
何も付いてない平らな物が、平折敷。
四隅を落とした形が角切折敷(すみきりおしき)。
足が付くと、足打ち折敷(足付き折敷)。
特に隅を切っていない(四角い)足が付いているのが傍折敷(そばおしき)。
縁が高くなっている縁高折敷(ふちだかおしき)。
これが折敷↑。
多分、当時配っていたのは、ただの桧の板を削った物だったんでしょうが。
も一つ因みに、この折敷の上の部分が、今では片木(へぎ)と言いますが、片木は白木の台。
もともと上記「剥ぎ板(へぎいた)」が「片木」となったらしいです。
新潟の「へぎそば」は、もともとこの片木に乗っていたからそう呼ぶらしいですよ。
調べて少し利口になりました。
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Comments
そうですバイ。
気を付けて欲しいですバイ。
そっちが晴れたら今度はこちらが大変ですバイ。
ばいばいバイ。
今日は台風対策で現場廻りです。
北九州に上陸しそうで、おおごとですバイ。