- 2012.08.10 金曜日
- 昨日は、富士山頂からブログ更新しました。
何もそんな事しなくても…、ブログ病ですね。
さて、本日も引き続き、富士宮市で建設中の、【自然室温で暮らせる家 びおハウス】の、上棟時にお伝えしきれなかった部分をご紹介させていただきます。
実は昨日富士山に登ったのは、マクスが加盟する全国の工務店のお勉強組織、
「町の工務店ネット」の方々が、遠くははるばる広島から、マクスの現場を見学に来て下さり、その仲間工務店の方のための、見学会オプション企画だったのでございます。
いつもは決まって、私が見学させていただく立場。
それがこうして見学される側になるとは…、とても嬉しく、誇らしいことです。
「びおハウスM」の考案者である、建築家の村松篤さんも、見学に来て下さいました。
こちらも、現場に良い緊張感があって、とても刺激的でした。
ご参加いただいた工務店の皆さま、有り難うございました。
さて、そんな皆さんの見学の目的がコレ!
一昨日のブログがコレで終わりました。
これは、木質繊維断熱材です。
北海道の間伐材や端材から作られている、国産・自然素材の断熱材です。
元が木なので、湿気の吸放出性に優れ、熱容量が大きいので、同じ熱伝導率の他の断熱材に比べ、熱の伝わりがグッと遅い、【熱しにくく冷めにくい】断熱材です。
今年の冬に、マクスの事務所の天井に、この木質繊維断熱材を30cm!、
無理矢理詰め込みました。
お陰様で今夏は、やせ我慢でなく、エアコンの稼働ゼロ、扇風機のみで快適にお仕事できております。
このお宅では、木質繊維断熱材を24cm、綺麗に敷き込みました。
そして、屋根を作る。
ここで、写真で見ると、左半分は断熱材がありません。
この部分は、屋根を構成する垂木(たるき)との隙間が少ないので、水平構面である合板の下に、同断熱材を施工します。
が!
写真左奥の角だけは、その狭い垂木の隙間に断熱材が施工されています。
ここは、下がユニットバスで、断熱材分の天井高が取れなかったため、仕方なく合板上、垂木の隙間に施工。
矢印のような小さな隙間にも三角に切ってびっちり詰め込んだんですが、
「そこまでやらなくても…」
そんな思いがよぎらないよう、もう意地で詰め込みました。
そう、炎天下の中、私一人で。
死ぬかと思いました。
自己満足。
それもこれも、「自然室温で暮らせる家」ってうたってるためです。
言った以上、きっちりやるのです。
さて、その「自然室温で暮らす」、言うは易し、です。
日本の冬は、北ヨーロッパの寒さ、反対に夏は、インドシナの蒸し暑さなのです。
その暑さを伝えない、つまり屋根からの強烈な熱を遮るのが、茅葺き屋根の家の様な、このぶ厚い木質繊維断熱材。
それともう一つの工夫。
屋根にポッカリ空いた穴。
これは、ヒートチムニー。
熱の(ヒート)煙突(チムニー)。
雨を感知して自動で閉まる天窓が付きますが、、この天窓から重力換気で熱を追い出します。
二階に行くと、このヒートチムニーから光が差しているのが分かりますね。
ちなみに右の山は冒頭の「合板下の木質繊維断熱材」。
これらの工夫で、作り始めてまだ壁の断熱も無い段階ですが、既に微かな涼しさを体感できます。
是非構造見学会で体感していただきたいです。
さて、マクスは明日、親子イス作りイベントの後、お盆休みをいただきます。
本ブログでは、お盆明けの17日にお会いいたしましょう。
皆さま、良い休日を。
【自然室温で暮らせる家 びおハウスM】構造見学会 9/1(土)
- 自然室温で暮らせる家 びおハウス > 【富士宮市】 びおハウスM | comments (2) | trackbacks (0)
Comments
有り難うございました。
皆さんに真剣に見ていただいて、内心ドキドキしながらも、とても嬉しく思いました。
露出狂でしょうか…(笑)。
完成時も皆さんに感心していただける様に、精一杯頑張ろうと思います。
よろしくお願い申し上げます。
構造見学会ならではの面白さがあったな〜と思うのです
が、参加された皆さんはどう感じたのでしょうか?
また、必要であれば馳せ参じますので、お声を掛けて下
さいませ。完成がとっても楽しみです!