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厄年おやじの中型自動二輪免許取得日記

****************************
 【ご注意】
 仕事とは無関係です。 そして意味もなく長いです。
****************************

いまさら…。
そもそも、厄年にして何故今更バイクの免許を…?

確かに、バイクを気持ちよさげに走らせているオヤジ達を
「カッコいいな」
と少しは思ったし、趣味として、とっても楽しそうにバイクを語るお客様達に、多少でも感化された部分が無かったと言えばウソになります。

が、やはり一番は地震への備えなのです。
元来興味も無いので、バイクの名前なんて、ハーレーと忍者しか知らないし…。

北海道に住んでいた時に経験した釧路沖地震(震度6)では、道路がボッコボコで車は立ち往生。
今年行った被災地で聞いた所、大変な道路状況下では、やはり機動力のあるバイクは大活躍したそうです。

いざ東海地震が来て、身動きが取れなかったら…?
先の静岡東部地震では、たったあの程度の被害でさえ、朝から電話が鳴りやまなかったのです。

少なくとも、マクスで建った家や、マクスで耐震補強した家は大丈夫か?
「真っ先に自分の目で確認しなければ! で、でも、道路がこれじゃ走れない!」
なんてやきもきする位なら、自動車学校の辛さも乗り切れるはず…。

そう思って入校したのは、富士市の昭和自動車学校
移築後間もなく、校舎も綺麗、入校説明書をもらいに行くと、受付のお姉さん達も明るくハキハキして気持ちが良い。
ここなら頑張れそう、と思ったのです。

そんな私(厄年のただのおやぢ)のバイク免許取得記でございます。

****************************

★1時間目(一日目)
しか〜し、意を決してやっと入校したのに、初の実車の時には、喉はカラカラ、手には汗がにじみ、緊張で逃げたくなる私。

大勢の前で話したりする事には、殆ど抵抗を感じないくせに、自動車学校だけは…。

思い起こせば二十数年前、富士市のとある自動車学校に通った私は、教官の横柄な態度に幾たび嫌な思いをしたことだろう…。
それがトラウマになっていたようです。

でも、ここまできたら逃げられない。
講習費用も大蔵大臣に借りているし、子供にも、
「とーちゃんカッケー」
って言われたいし…、
などと、何とか一人、魂を鼓舞していると、教官が呼びに来てくれました。

やっぱり私より若い教官。
言葉も丁寧で笑顔も爽やか。
  …でも、講習始まったら鬼のように僕を怒るんでしょ!やめてぇ〜
   (妄想。どんだけネガティブなんだ…反省)

スタンドのはずし方から説明を受け、
「はぃやってみて下さい」
と言われます。

初めて触る400ccのバイクに手をかけると…、
嘘っ、重たっ!(心の声)
噂には聞いていたものの、こんなにバイクが重いとは!

その後クラッチやブレーキの基本的な使い方の説明を受けたら、もう周回コース。
3速にしたら、あとはアクセルとブレーキだけで、ひたすらグルグル。

教官に
「もっとスピード、もっと、もっと〜!」
と促される。

…あぁ、何これ?

…風を感じるぞ

…エンジンの鼓動が聞こえる

…バイクが傾いてるのにタイヤが路面に吸付いてる

…き、気持ちぃ!

あっという間に50分終了。
バイクを趣味にしている人達の気持ち、少し分かったような…。


★2時間目(二日目)
今日は二時間連続。
やっぱり気分が重い。

新しい教官(通算二人目)。
 (や、優しくしてね…)心で呟く小心者の私。

今回はクラッチを変えながら周回。
さらに障害物が有るのでウインカーも出さねば。

…って、ウインカーてどうやって戻すの?
あーん(涙)、軽くパニック。

教官に教えてもらう。
何だ、押せばいいのね。


★3時間目(二日目)
連続の二時間目。
また違う教官(通算三人目)。
 (…で、出来なくても怒らないでね。 相変わらずやる前から弱気な私)

今回は右左折。

ぬおーっ! クラッチ操作しながらウインカーもイジれってっか!
プッ!(やべっ、クラクションならしちゃった)

うりゃ、左折だ。プッ!

次、右折。プッ!

え〜ん(涙)パニ〜ック。

「鈴木さん、後に乗って下さい。」
二人乗りで操作のタイミングを見て欲しいとのこと。

ブィィィ〜ン!
きょえ〜っ、教官、落ちるぅ〜っ…恐怖。

終了後、降車するとどっと疲れが…。
もう絶対1日二時間は無理っ!


★4時間目(三日目)
今日は最初に教えていただいた若い教官。
今日も優しい笑顔。

この自動車学校の教官は、みんな丁寧に教えてくれる。
この学校が良いのか、当時のあの学校がひどかったのか、時代が変わったのか…。

って、そんな事言ってる場合じゃない。
今日は一本橋とスラローム。

「半クラッチで渡って下さい」
はぃ? 言うは易しですよぉ〜教官〜(汗)。

落ちるよ落ちる、一本橋。
落ちたらそのままブルーな気持ちでスラロームへ。
ボコッ、ボコッ…、
え〜ぃ、邪魔だパイロンっ!


★5時間目(四日目)
コツらしいコツも掴めず、相変わらず教習がブルー。
でもカリキュラムはどんどん進む。
今回はシミュレーターが一時間入るので、またまた二回連続で予約。

まずは、オートマ講習。
もーっ、クラッチの使い方忘れちゃうじゃーん。
てか、原付と大して変わらないと思ってたら、重っ!しかも長っ!

カーブで膨らむ膨らむ。
も〜っ、怖っ!


★6時間目(四日目)
本日二時間目は初シミュレーター。

わっ、地味なゲームセンターみたい。
画質と動きはゲームセンターに比べたら子供だまし。

終了前、教官が色々話をしてくれました。
郵便局員や警察官など、仕事上必要にせまられてバイクの免許を取る人も多いそうです。
教官自身も教習所の教官として取らなきゃならないから取ったそう。
でも、やっぱり好きで乗りたいから取ろうとする人の方が断然覚えが早いらしい。

「だから楽しんで頑張って下さい!」
って応援してくれるのですが、
「え〜と、私もどっちかというと必要にせまられて取りに来たんですが…。」


★7時間目(五日目)
今回はスラロームと8の字。
まずは慣らし運転の周回。

…。

あれ?
スタート出来ない。

…。

エンスト。

「鈴木さん、後輪ブレーキ踏んだままですよ」

あ”っ、ヤバい、やっぱりマニュアル車の運転忘れてる…(汗)。


スラロームが始まっても、我ながらぎこちない…。

そのまま8の字。
どわっ!脱輪してコケる(初)。

ひぇ〜っ、こけてもうた〜!
「下ばかり見てるからだよ!」
って怒られるかと思ったら、
「大丈夫ですか? 怪我無いですか? 痛いところは?」

きょ、教官っ、そんなに優しくしないで。
「惚れてまうやろぉ〜っ!」
どうやら教習所では私はMキャラなっている。

ぎこちないままスラロームと8の字を繰り返し、終了前S字とクランクへ。

まじですか、狭っ!
クランク入口失速してコケる。
二回目、最初の曲がり角でコケる。
終了…。

え〜ん、一回も通過出来ね〜っ!
「次の次は一段階の見極めですから、次回が勝負ですよ!」
って言われるものの、このままじゃ無理だよねぇ…(焦)。


★8時間目(五日目)
1日二時間は乗らない、と誓ったのに、このままじゃいつ終わるか分からないと、今回も二時間連続。
二時間目は見極めだから一時間目が勝負だ!
と気合いを入れてかかる。

がっ!、久し振りの一本橋。

“全っく”渡れない!

何度やっても落ちる。

落ちる、落ちる、落ちる、落ちる…。

お〜っ俺はダメ人間だぁ〜っ…。

堕ちる…
堕ちる…
このまま地獄の底まで堕ちて行く〜っ!

教官も、
「規定時間(7秒)より早くても良いから、とにかく渡って下さいよ」
って言うのですが、分かってるけど落ちちゃうんだもーん(泣)。









ピキーン!
連続して落ち続けていた時、そうか、下見すぎ!って事に気付く。
バイクは目線の方向に傾き、そっちの方向に進む構造になってるんだった。

「もっと先を見るんだ!」

「タンクをニーグリップして先を見ろっ!」

自分に言い聞かせ…、

渡れたぁ〜っ!

ロッキーのテーマが流れる。
つかんだぜぃ!

と思ったらもう終了の時間。
あえなく補習決定。

クランクも坂道も全然やれてないし、そりゃそーだよね。
分かってるけど、やっぱりブルーです。


★9時間目−補習1(六日目)
本日の連続講習二時間目。
初めての教官(通算四人目)。

今回の教官は若くて物静か。
どっちかというと無表情なので、怒ってる様にも見える。
 (怒っちゃ嫌っ…未だネガティブな私)

一本橋、さっき終了間際コツを掴めたからちゃんと渡れるぜぃ!

と、今度はスラロームの速度が遅すぎる、とスラロームを重点的に練習。
何度やってもやはり遅いと注意を受ける。

何度かやると、教官からの提案、
「今ならコースがガラガラだから、バイクを傾ける練習をしましょう。」

周回コースの点線を避けながら、コースめ一杯を使って、左右に大胆にスラローム。
「もっとスピード上げて!」と教官

グィン、グィン、グィン、グィン…気分は完全に暴走族。
横山やすしの様に
「おらぁ、めくれっぃ、刺せぃ!」って感じに、おりゃ、おりゃ、と精一杯攻める。

そしてスラロームに戻ると…、
おぉ、俺ってば格段に上手くなってるじゃん!
一度も通過していなかったクランクも何とか通過。

そうか、足りなかったのは、アクセルだったんだ。
噴かせ、噴かせ、エンジン全開っ!


★10時間目(七日目)
本日は第一段階の見極め。

「前回で何かつかんだはずだ、俺は出来る!俺はやれば出来る子なんだぁ〜!」
そう自分に自己暗示をかけて臨む。

気合いを入れて、まずは慣らし運転、
をしようと思ったら、エンジンかける前にコケる。
なっ、なんでここで…(涙)。
スタンド外しただけでコケる人って居るのだろうか?(いないよね、普通…)
自己暗示消滅。
激しく自己嫌悪。

「本番じゃなくて良かったですね。
 卒検でコケたら一発アウトですよ。
 今日は苦手な所を練習した後、見極めです。
 『今から見極めです』と言いますので、その時は必ず成功させて下さい。
 一般橋を落ちたり、パイロンに接触したり、法定が守れない走りの際は不合格です。」

そ〜なのお〜っ!(心の叫び)
(あのぉ〜教官、やる前に、ちょっと泣いていいですか?)

練習をするも、クラッチとアクセルワークがまだまだで、何度も注意を受ける。
う〜ん、私の進歩は亀の歩み。

でも、一本橋は「ほぼ」落ちずに渡れるようになったし、あとは気合い!?

「じゃぁ、鈴木さん、やりましょうか」
やおらストップウォッチを取り出し、変なオーラを出す教官。

深呼吸をして、一本橋、スラローム、8の字、S字、クランク、坂道発進。
何とか無事こなして教官の所に戻ってくると、
「はぃ、じゃあ、もう一回、一本橋とスラロームやったら、8の字やらないで車庫戻って下さい」
と言われる。

えっ、それだけ?
良いの?悪いの?ダメなの?どうなの…?

分からないまま一本橋とスラロームをやり、8の字へ…
って、8の字はやらないでって言われたんだっけ。

車庫はどっちだ?(教習所で迷子になるか? 普通…)

おっと踏切に出た。(何故わざわざここに走ってくる…)

ここは一通?(のわけないだろ…)

どわっ、コケた!

帰り道の道順が分からないだけでパニックを起こす人も珍しいだろう。
その前に、コケたアウトって言ってなかったっけ?
教官はもう車庫へ、ラッキー、どうかコケたの見てませんように…。

我ながら、こんな些細なことで頭が白くなる自分が怖い。

パニくりながら車庫に戻ると、教官は苦笑しながら、
「緊張しちゃいました?」
の一言。

あ〜ん、見てたのね〜っ(泣)。

「本当は、今日はやる前から見極めOKって思ってたんですよ。
 でも、卒検の時は失敗したらアウトです。
 みんな緊張するんで、本番で実力が出せない人がいるんです。
 だから、わざと失敗=アウトって言って、本番の雰囲気を味わってもらいました。」

そ、そうなんですか…。

なんとか第一段階終了。
卒検なんて受けたくないよ〜っ!!!


★11時間目・二段階1時間目(通算八日目)
シミュレーター二回目。
初めての教官(通算五人目)。
若干オーバーリアクションながらも、和気あいあい、分かりやすく教えてくれる。
ここへ来てようやく「教習所の教官は鬼の様に冷たく横柄」というイメージが無くなる。
みんな良い人ですねぇ。

今回のシミュレーションは、一旦停止や横断歩道、車が停車している時や対向車など、市街地の走行を想定した内容。
画像は相変わらずたいしたことはないものの、富士市で起きた小学生の女の子が渋滞中の車の列を横切って横断歩道を渡り、その最中に反対車線を走ってきた車(横断歩道で見通しが悪い時は車は一旦停止義務)にノーブレーキでひかれた、といういたたましい事故の話を教官より聞く。
なんと悲惨な…。
帰ったら子供達に言って聞かせないと。


★12時間目・二段階2時間目(通算八日目)
二段階初の実車。
またまた初めての教官(通算六人目)。
今回も若いながら人あたりの良い教官。
ここへきて、高校生が休みに入ったらしく、急に混んできており、受付のお姉さん曰く、
「二輪を教えられる教官がいっぱいで…」
と、予約も取りづらくなっていることを考えると、随分教官は沢山おられる様子。

第一段階でも、まず前半の半分予約、残りは進んでから予約、という方式(方針?)なので、空いている時は良いものの、混んでいると、いざ予約を取ろうとすると随分先になってしまうのが怖い。
年内無理か?と焦ってみても始まらないのですが…。

雑念は振り払い、いざ練習。
教官に、
「では今から二段階ですが、自信のない所はありますか?」
と聞かれ、即座に、
「全部です!」
と、ここはきっぱり答える。

笑いながら「強いて言えば?」と聞かれるので、一本橋の奈落の底に落ちるイメージが払拭できない事を伝えると、じゃあちょっとその辺を練習してから検定コースを走りましょう、ということに。

今まで、何とかだましだまし来たのに、今回初の雨の中の練習。
眼鏡にしぶきが飛んで見にくい…辛っ

でも、結論から言えば、この日、一度も橋は落ちず、タイムもクリア。
スラロームでもクランクでもパイロンは倒していないし、勿論転倒・脱輪もしていない。

練習を積めば、誰でもそれなりには上手くなるものなのでしょう。

が、もう楽々かと言えばそんなことは全くなく、
「運転にメリハリが無い」
と注意を受ける。
うーん、抽象的〜っ。

メリハリが無いのは、加速するとこはちゃんと加速しましょうね、
ということで、例え短い距離でも、走る時はちゃんとアクセルを開ける、が基本とのこと。
ま、確かに、路上検定の車など、
「もっとアクセル踏みなさいっ!」
と後ろから押してあげたくなる車が多いので、遅すぎるのも危険ということなんでしょう。

もう一点の注意は、ブレーキワーク。
クランクなどで微調整をするときだけは後輪ブレーキのみでも良いけど、それ以外は常に【前輪ブレーキも一緒】が基本!

これが全く出来ていないらしく、(ぃや、確かに全く出来て無いんですけどね。)、今から卒検までに変な癖を直さなければ…汗。

課題はまだまだ山積。

これらを踏まえた上で、コースを覚えて、どっちに寄るとか、ウインカーを付けるタイミングを完璧にしなければいけない。

「今から検定コースを走ります。
 まずは一周走るので、後付いてきて下さいね」
と言われて付いて行くも、付いて行くのがやっと。

前を走っている教官のバイクがちゃんとウインカー出しているのに、
「やべ、ウインカー出してない」
と焦ってウインカーを出そうとするが、クラッチ操作しながらだと、これまた死ぬほど操作しにくい。

自分の手が小さすぎるのか…?
と思うものの、女性ライダーも多いので、これは言い訳にもならない。
バイクの構造上の欠陥ということで、自分を納得させる(それでいいのか?)。

結局一周走った後、
「どうですか?一人で回れますか?」
と聞かれ、
「無理です!」
ここもきっぱりと。

だって無理なものは無理なんだもん…。

コースをもう一周すると車庫へ…。
「あれっ?もしかして怒っちゃった?」
とまた変に弱気になるが、ただの終わりの時間。
へっ?もう終わり?
時間の経つのが恐ろしく早い。

終了後、二段階見極めまで全部予約して良いですよ、と言われる。
そして、
「卒検は水・金・土です。
 出来れば最後の教習から時間開けずに卒検に行きたいですね。」
とも。
「でも、見極め通るか分からないから卒検の日も読めませんよね…?」
と聞くと、
「ですから落ちない様にやるんです!」
と逆にきっぱりと言われてしまう…。

受付で見極めまでの予約をすると、
「では、最後の教習の翌日の、この日に卒検の予約入れときます」
とお姉さんが優しく微笑む。

この混み具合だと、見極めで落ちても、卒検で落ちても、年内免許取得は不可能なのは確実。
絶対落ちれない…。
すでに緊張はマックス!(涙)


★13時間目・二段階3時間目(通算九日目)
本日も二時間連続講習で、最初はシミュレータから。
でも、その前にちょっとした出来事がありまして…。

受付をすませ待っていると、走って受付に来たお姉さん。
ヘルメットを持っていたので、「あ、あの人も二輪の教習なんだな」と見ていると、受付のお姉さんに何か必至で訴えています。

どうやらグローブを忘れてきたらしい。
グローブが無いと危険なので教習は受けられない。
さらに、当日では予約のキャンセルや変更も出来ないので、無断欠席と同じで、教習料が掛かってしまうシステムなのです。

ここは私、ジェントルマンですので、
「お節介なようですけど、
 私、次の時間はシミュレータだからグローブお貸ししましょうか?」
と申し出ました。

いや、決して、誓って、綺麗な女性“だから”申し出たのではないですよ、困った人を助けるのは人の道なのです!
 (それにしても綺麗な人だなぁ…)

で、シミュレーション開始。
内容は交差点で起こりやすい事故の再現。

バイクは小さいので、トラックの陰に入ると相手からは全く見えない。
交差点で右折待ちしていると、渋滞しているので対向車のトラックが
「行って良いよ」
とパッシング。

はぃはぃ、有り難う。邪魔にならない様にさっさと渡ろうっと…
「ガシャ〜ン!」「衝突しました(機械の声)」
いわゆるサンキュー事故ですね。

これは実際公道を走る様になれば、嫌でも経験することでしょう。
気を付けなければ!
(…てか、俺のグローブ臭くなかったかな…、いかん、雑念は捨てろっ!)


★14時間目・二段階4時間目(通算九日目)
本日ようやく実車。
教官は、一時間目のシミュレーターと連続で、以前暴走族の様に蛇行運転をさせてくれた教官。

慣れたせいでしょうか、前回は、真剣な表情ばかりが印象に残っているのですが、今回は、時々笑顔を見せてくれる様になり、[あまり笑わない]というイメージを持っている人が笑ってくれると、とても嬉しいものです。
もちろんヘラヘラでは困りますが。

本日は、初めてやる「急制動」。
これで、検定コースAのメニューを全て習ったことになります。

急ブレーキではなく、あくまで急制動ですので、エンストはしない方が良い(ただの減点らしい)。
でも、もちろんコケたらアウト
オーバーランしてもアウト
スピードが40km以上出ていなかったり、急制動範囲に入る前にブレーキ踏んだりするミスは、一度だけやり直しで、やり直しをミスしたらアウト
等々、説明を受ける。

アウトばっかりじゃん…汗。

で、やってみると、想像ほど難しくはなかったものの、
指定位置から発進→サードにして右カーブ→直ぐ左カーブ→急制動範囲までに40kmに、
というのはかなりせわしない、というか、結構怖い。

何とか出来る様になると、今度は教官が旗を持っていて、
「30kmをキープして走ってきて、私が右手を挙げたら左に、左を上げたら右に回避して下さい。
 旗は紅白有りますが色は無視して下さい。はぃ、では始めて下さい。」
「えっ? はっ、はぃ。」

ぐるっとコースを廻ってきて、さぁ、教官は…!?
おぃおぃ、手を交差して旗を構えてるし…、
は、はぁ? どっち挙げたらどっちに避けるんだっけ…?

右手だっ!

右に回避っ!

あ、左だった(汗)
教官笑ってるし…、
それだけ私の表情がオラオラ状態だったのでしょう(涙)。

本日の教習終了。

質問を聞かれ、
「あの旗で左右に回避するやつはこれからもやるんですか?」
と聞くと、今回で終わりとのこと(ホッ)。

「たった30kmでも急な判断や急な動作って出来ないものなんですよね、
 だから安全な距離、今日のシミュレーターでやった危険予知、
 ってのが大事なんですね。」
とのこと。
「おっ、仰るとおりでございます〜。」

教習が終わると、朝グローブを貸した女性が「コーヒーでも奢らせて下さい」とのこと。
歳が自分の半分ほどの女性にご馳走になるのも…と思いましたが、固辞するのも大人げない。
有り難くご馳走になります。

ホットレモンティーをご馳走になりながらお話しをすると、同じ普通自動二輪で、まだ第一段階が始まったばかりとのこと。

クラッチ操作しながらウインカーが出せず、クラクションを鳴らしてしまうとか、自分と同じ道を通ってきている(笑)。
オートマ教習でスクーターを派手に転ばせて補習になったとか…。

私も一本橋が渡れずに補習になった話をすると、
「あ〜、私無理です〜」
みんな同じ道を通ってくるんですね。
自分もやった分だけは上手になっていることを、彼女を通して実感。
「お互い、頑張りましょうね」
と言って帰ってきたのでした。
 (それにしても綺麗な人だったなぁ…)


★15時間目・二段階5時間目(通算十日目)二時間
本日は二時間連続で一コマ、という講習。
最初の一時間はまたまたシミュレーター。

町中を指示通りに走っていると、車や自転車や人がこれでもかって位飛び出してくる…。

「当たり屋かっ!」
と思わず言いたくなりますが、ほんの些細なタイミングで、全く同じ様な事故は日本中で起こっているわけで、
・二輪車は相手のドライバーから発見されにくい
・二輪車は相手のドライバーから「まだ遠い」「通れる距離」と、過小評価されやすい
という特性を十分認識して運転しなければ、と素直に思う教習でした。

次の一時間は二人乗りの講習。
警察が作ったビデオなども見てお勉強。

免許とって一般道は一年、高速は三年、二人乗り禁止なんですって。
あと、首都高は今でも二人乗り禁止。

バイクの免許取ろうってのに、そんなことも全然知らなかったんですが、教習所に通う前は、息子を後ろに乗せて走ってあげたら喜ぶだろうな、
とか思ってましたが、とんでもない、自分一人でもちゃんと走れないのに…。
今は、二人乗りなんてする気にもならないので、とりあえず流して終了。


★16時間目・二段階6時間目(通算十一日目)
前回乗ってから、また随分日が空いてしまった。
でも、本日二時間連続で乗ったら次は見極め!

がんばろっ! とプロテクターを付けて車庫から出ると…、

げげっ!
車にバイクにぞーろぞろ。
混んでます。

でも、やらねば!
前回から空いた分、何度もイメージトレーニングを繰り返し、既に習ったAコースは頭にたたき込んでるから、コース取りは難しくないはず。

「鈴木さん、コースは完璧ですか?」
と教官に聞かれ、内心、完璧ですっ!と思いながらも、
「頑張って覚えてきました。でも、急制動を含め通しでやったことがまだ無いので…。」
と、ここは控えめに…。

「じゃぁ、早速通しで行ってみましょう!」
とスタート。
「またがる時に後方確認ですよ!」
いきなり注意される私。
未だ基本が出来ていない。
またがる時にコケる危険があり、たまたま車が後ろから走って来た時にコケると轢かれるからです。
(エンジンかける前にコケるアホな人いるしね…涙)

気を取り直してスタート!

最初は障害物を避け…



ん?

どっちだっけ?

ここ右?

「鈴木さ〜ん!いきなりコース違いますよ〜っ!」

あんなにイメージトレーニングしたのに、いざ乗り始めたら全部飛んでる私。
病的方向音痴炸裂。
もう、コースがどこがどこやら…。
お願い、教習車にナビ付けて!

こうなると、もうボロボロ。
スラロームも上手く走れなくなってるし…。
急制動も決まらない…。
助けてくれ〜っ!

って、誰も助けてくれるはずもなく、注意を受けまくりながら一時間目終了。
休み時間にコースを覚えるんだ!


★17時間目・二段階7時間目(通算十一日目)
コースを覚える間もなく、直ぐに次の教習開始。

「では、Bコースをやります」
え〜ん、まだAも覚えてないのにぃ〜〜〜涙。

Bコースを周り、
「どうですか? 出来そうですか?」
と聞かれ、

「すみません、無理そうです。」
小さく答える。

コースをいくつかに分け、とりあえずここまで、とその都度コースを確認しながら練習開始。

教「はぃ、次どっちでしたっけ?」
私「えっ、え〜っと、あそこを曲がって…」
教「そっちでしたっけ?」
私「ええええええ??????(真っ白)」

私の頭の中は、一体どうなってるんだ?
コースくらい覚えろよっ。

何周かして(もちろんコース覚えられてない)、
「課題もやらなければならないので」
と、でこぼこコース(波状路:鉄のハシゴ)に行く。

「ここは、立って運転します」
ウソ〜ん、一回も立って運転したこと無いのにぃ…。

そんな甘えは許されず、とりあえず立ったまま、その辺をぐるぐる回る。
こっ、こっ、怖〜い!
助けてくれ〜っ!

やっぱり誰も助けてくれない。
こんな終盤になって気付きましたが、靴のかかとが低すぎてステップに引っかからない。
もっとかかとがはっきりある靴にすれば良かった…。


何とか教習終了。
「卒検の時も高校生がウジャウジャいて混んでると思いますので…」
との有り難〜いアドバイスに、今からスーパーブルーになる私。
一本橋は一度も落ちてないし、コケたりパイロンにも一度も接触してないのがせめてもの救い。
スラロームも入り方さえ失敗しなければ流れで行けるだろう。

兎にも角にも、次回の見極めまでに、AとBのコースを完璧に頭に入れなくては(汗)。


★18時間目・二段階8時間目(通算十二日目)
ついに、泣いても笑っても、最後の見極めの日が来た。
落ちたら年内無理。
本番のつもりで絶対合格をもらうぞ!
気合いだぁ!

「では、早速ですが、本番通りの練習を通しでやりましょう。」ということに。

緊張しながらも、何十回とやったイメージトレーニングを頼りにコースを回ります。
失敗は急制動後のスタート時のエンスト。
何とか走り終わって最初に注意されたのは、
★乗車時にミラーの調整を忘れてる(基本)。
★最後エンジン切る時に右足の後輪ブレーキ離しちゃダメ(基本中の基本)。
★エンスト時に右足付いたのはバランス崩したので大きな減点。
  (右足付いた時にバイクの傾きが大きいと転倒と見なされ一発アウト)

「どうしてエンストしたと思います?」
と聞かれ、う〜ん、何故って言われても…と悩んでいると、
「セカンド発進だからです。
 急制動の後、必ずローギアを確認しましょう。」
とのこと。

そっか〜っ!
本番前に確認出来て良かった。

残りの時間をAとBの練習に費やして終了。

見極めはすんなりOK。
うしっ、やったぜ!
次は本番だ。
「とにかく緊張しないで慎重にやってください!」
とのラストアドバイス。
う〜ん、おしっこちびりそう…。


★卒業検定(通算十三日目)
ついにこの日が来た。
いや、来てしまった。
よりによってこんな日に…。

前の晩から風邪で熱が出て、猛烈な下痢に見舞われてしまったのです。
お医者さんに薬をもらって熱は引いたものの、お腹がすごいことになってまして、ピーひゃらピーひゃら、トイレの女神様もびっくりなのです。

脱輪、転倒、一本橋脱落、パイロン倒し、以外にも、家康候のように乗車中の粗相も、間違いなく一発アウトでしょう…(涙)。

でも、もう後には引けない。
教習所にもトイレは有るのだ!(気合いの入れ方が変…)

糞気、じゃなくて奮起して教習所に付くと、この日の検定は10人。
うち8人は車で多分みんな高校生。
あとは私と大型二輪の自称オバチャンライダー。

検定コースが配られ、私達二輪の検定員(試験官)に案内されて三人でコースを歩きながら、進行と注意事項のレクチャーを受ける。

コースを自分の足で歩いたのは勿論初めてなので、普段と違う雰囲気に、否が応でも高まる緊張!
でも、極度の緊張でお腹のゴロゴロが止みました(笑)。

一緒に受ける女性ライダーと話をすると、
「実は私、先週一本橋落ちて失格だったんですよ〜っ」
とのこと。
(本当は変なイメージが植え付けられるので落ちる話は聞きたくなかった…)

何とか二人とも合格しましょうね!
と話していると、大型の試験が始まりました。

敷地中央の管制塔?にいる試験官に向かって手を挙げてスタート。
「頑張って下さい!」
と送り出します。

それにしても休日なので校内は大入り満員。
急制動が一向にスタート出来ず、ひたすら車をやり過ごしている…。
「焦るだろうなぁ…」
と、こっちが焦ります。

何とか一発で決めると鬼門の一本橋へ。
「落ちるな〜!」
念を送ると無事通過。
人事ながら「ほっ」。

無事発着点に戻って来た安堵の顔を見て、
「よしっ!次は俺だ!」
と気合いを入れる。

乗るときの安全確認からが採点対象。
「乗るとき後ろ確認する事と、最初にミラー直すの忘れるんですよね〜」
試験官がバイクを大型から私が乗るCB400に変えてくれる間に女性ライダーとそんな話をすると、
「周りに教官居ないから、忘れても私がミラー!ミラー!って言ってあげるから大丈夫!」
との心強いアドバイス(笑)を貰いました。

そしていよいよ検定開始。

最初の課題は指定速度の40km。
のろのろ車が連なっているので、徐行して車間距離を取る。
「え〜ぃ、邪魔じゃ!消え失せろ〜!」
と呟くと…



嘘?

本当にサーっと車が居なくなったのです。

ラッキー!

そう、この時、さっきまであんなに居た車が一斉にいなくなったのは、教習の休み時間に入ったからなのです。

念ずれば通ず。
教習所は、もはやプライベートコース。
完全貸し切り、超VIP待遇です。

急制動も勿論マイペース。
順調に進んで一本橋へ。

「ニーグリップ! そして前を見るんだ!」
自分に言い聞かせてスタート。

その時!

「やべぇ!」
これは心の声ではなく、本当に叫んだ言葉です。
いきなり一本橋から落ちた。
終わった!
確かにそう思いました。
が、
奇跡のリカバリーで落ちる直前にギリギリ立て直しました。

今日はまさにミラクル連発。
クランクでコケそうになるのも立て直し、無事ゴールイン。
ひぃぃぃぃぃぇ〜。変な溜息が出る。

発着点で「完璧でしたね」と女性ライダーに誉められましたが、実際は冷や汗もの。
終了後の講評でも、
「鈴木さん、ふらふらしてましたね〜」
と試験官。
やっぱり試験官には分かっちゃいますね。

そして、結果発表。
「おめでとうございます!」
うぇ〜ん、やったよぉ〜、とうちゃん頑張ったよぉ〜(感涙)。
結局、女性ライダーと二人で無事合格。
「お互い安全運転しましょうね。」
とお別れしました。

長く憂鬱だった教習所通いも今日で終了。
でも、スタッフの皆さんは、本当に良い人ばかりだった。

良い意味で、私の自動車学校に対するイメージは全く裏切られた。
“安全運転教育という使命”を強く感じるとても良い学校でした。

皆さん教習中なので、お礼も言えずにこのまま教習所を後にするのは後ろ髪ひかれる思いでしたが、安全運転に勤めることでお礼にかえさせてもらいましょう。

ありがとうございました。
このブログが、普通自動二輪取得を目指す方のなにがしかのお役に立てれば幸いです。
(役に立たないだろうな…)

****************************

★追記 免許の書き換えとバイクの購入

そして昨日。
免許センターで新免許を交付してもらい、ブルー免許が再びゴールドになって気分も爽快。

夕方、早速中古バイク屋さんに、頼んであったバイクを取りに。

s-111227.jpg

はぃ、ヤマハのセローでございます。
教習所の400ccに比べると、250ccのエンジンは、ポンポン言って何だかおもちゃのような感じも受けましたが、速く走るのが目的ではなく、目的の第一は、最初に書かせていただいた通り、万が一の時の機動性。
このセローなら、道路がボッコボコでも動き回れるでしょう。

そんな万が一は、静岡に起こって欲しくないですが、近い将来、大地震は必ず来ます。
これはプレートが動いているから、
【起こるかも知れないではなく、必ず起こる事実。】

その時は、こいつで現地の確認に廻りますよ!
マクスのお客様のおうちは、やっぱりマクスが守ります!


日記・育児 | comments (4) | trackbacks (0)

Comments

鈴木 | 2011/12/30 03:23 PM
差し鴨居様
コメントありがとうございます。
今まで何の興味もなかったのに、今ではバイクとすれ違うと自然と目がいきます。
げんきんなものですね(笑)。
差し鴨居 | 2011/12/29 09:03 AM
奮闘っぷりがリアルですね(笑)。

自分は車の免許しかありませんが・・・。

マニュアルの坂道発進とか、クランクとかものすごくいい経験でした。

んーバイクカッコいいですね!

いつか大型バイクでカッコよく走って見たいと思う今日この頃です♪
鈴木 | 2011/12/27 11:07 PM
雪国ゴーヤ様
だらだら長いのがこのブログの特徴ですから。
今日初めて会社裏の未舗装道路走りました。
なる程面白そう。
次は雪道!
あ、年間降雪量ゼロだった。
あー、雪かきしてみてぇー。
雪国ごーや | 2011/12/27 07:34 PM
セローは良いチョイスですね。扱いやすいです^^
つか なげーよスズキ・・

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