誰も幸せになれない家づくりを防げ!適正価格が守る「職人の技術」と「家の質」

イメージではなくデータで考える

GW最終日

まぁ小さい会社の社長なんて
もちろんお仕事です

 

連休くらいのんびり日記ブログ

って思ってたんですが

ゆるネタが尽きたのと

 

昨今の建築費高騰のニュースを
スタッフにも勉強させるため
わかりにくい「コストの構造」
をわかりやすく書いてみました

 

 

 

 

 

2026.5.6 Vol.5,407

おはようございます
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
株式会社マクス社長の鈴木です

 

 

 

そもそも
家って高いと思います?

 

えー?本気?
高いに決まってるー!

 

ですよね

 

じゃぁ…
家を建てる会社って
儲かると思います?

 

どうなんだろう?
やっぱり社長さんは
高給取りじゃない?

 

なるほど、では、ちょっと
こんなケースで考えてみましょう

 

 

社長が一人
現場監督が一人
総務が一人

 

そんな3人の小さい工務店を
想像してみて下さい

 

社長はお客さんの対応から
プラン・設計・見積もします

 

監督は発注及び現場管理

アフターの問い合わせも担当

 

総務は経理もSNS全般の投稿も

 

そんなありがちの会社です

 

 

この会社の1年間の売上高が
税別で1億円だったとしましょう

 

さて、1億円の場合、原価って
どれくらいだと思います?

 

 

 

仮に原価率が75%だったとします

25%が利益?

 

 

1億の25%は2,500万

そんなに利益取るの?

儲け過ぎじゃない?

 

 

まぁ、この25%が純粋に利益なら
ウハウハですよね

こんなに儲かる商売はありません

 

でも、この25%は現場の「粗利」

と言って、ここから

いろんなお金が出ていくので

 

粗利=原価を支払って残るお金
ではないのです

 

 

まず、この粗利から
従業員二人のお給料を払わないと

 

 

 

仮に二人の年収が合計で

900万だったとしましょう

(もっと多くあげたいんだけど…)

 

この時点で残る分は
ぐっと減りましたが

 

まだまだ「色々と」

必要なお金があります

 

 

 

例えば…

 

社員を雇っている以上
社会保険料がかかります

 

おおよそ給与の15%ほどかかる

ので2人分で年間135万円

 

 

事務所を借りているので賃料が

月に10万円で年間120万円

 

 

小さい会社の宣伝広告費って
売上の1~3%と言いますので

1.5%として年間120万円

 

 

現場で何かが壊れたり第三者に
怪我をさせたりって怖いので
保険にも入らないと(義務)

工事保険に月8万で96万円

 

 

軽トラを1台リースしてて
月6万で年間72万円

 

 

事務所では様々な事務用品や
道具などの備品が必要なので

月5万で年間60万円

 

 

事務所の光熱費も当然かかる
月3万で36万円

 

HPの管理費に年36万円…

 

いや、ホントはどれももっと
もっとかかりますよね

 

通信費とか交際費とか

他にもまだまだかかるけど
とりあえず今書いた分だけで

 

 

「色々」は、年間675万にもなる

 

これも「粗利」から出すので

残る分がずいぶん少なくなって

925万円なりぃー

 

残った925万円は全部社長が

もらえるの?

 

なわけない!

 

社員の退職金や設備投資や

何かのために積み立てて
おかないとダメですよね

 

その残りがやっと社長の給料

 

どうです?
社長やりたい?

 

 

やめときまーす

でしょうね…汗

 

 

 

で、こっからは少々暗い話

 

「ナフサショック」なんて

言いますが石油由来製品が

作れなくて、あらゆる材料が
1~4割 !?とか暴騰中

(絶対便乗値上げもある…)

 

 

先日、こんな話を聞きました

首都圏でのお話です

 

ある設計事務所が工務店に
見積を依頼しました

 

工務店は当然ですが
値上がりした仕入れの金額で
見積書を作成して提出

 

そしたら…

 

 

値上がり前の金額で

工事を請け負って❤️

と言われたそうです

 

 

こういう書き方しちゃ

いけないのは分かるんですが

 

もーね、なんというか

バカなんじゃないの…?

 

 

 

何でもそうですが、値段て
材料費と人件費で出来ています

 

料理だってそうですよね

素材と料理人の人件費

 

水道工事だって
配管材料と職人の手間

 

電気工事だって
電線や照明器具と職人の手間

 

家全体だと、原価のうち
半分が材料費で半分が人件費

と言われています

 

 

 

仮に先程の例で

全ての「材料費」が2割上がると

原価の50%分が2割上るので

原価全体では1割上る計算になる

 

 

給与や「色々」は減らせないので
最終的に残るのは…

 

 

175万円!?

社長の給料なんて出ないじゃん!

 

もう、会社は廃業するしかない

 

 

これ、いま現実に
起き始めちゃってます

 

 

 

誰かが無理やり

無茶苦茶に値切ったら…?

 

 

職人に満足に支払えないので
良い仕事をしたくても出来ず

手を抜かざるを得なから

結果、いい家は出来ない

 

 

工務店は原価が上がっているのに
値上げ出来ないので赤字になり

結果、倒産してしまう

 

 

施主は質の低い家を手に入れたが

問題が起きてメンテナンスを

頼もうにも、建てた会社が

なくなってしまった

 

 

これ…結果として、誰ひとり
幸せになれていないですよね

 

 

 

ほんと、とんでもない時代に
なってしまったもんです

 

早期発注や在庫管理の徹底
材料の使い方の工夫などなど
出来る限りの企業努力をしつつ
頑張ってこう

 

みんな、OK?
さぁ、連休終了
明日からも気合だぁっ!