富士市で平屋新築を叶える!土地選びから設計のコツまで
HIRAYA
富士市で平屋新築を叶える!土地選びから設計のコツまで
HIRAYA
平屋を賢く建てる7つの重要ポイント

静岡県東部の富士市・富士宮市・裾野市・御殿場市などでは、敷地が比較的広めで余裕があるため、平屋での新築の人気が高まっています。
平屋は段差が少なくバリアフリーなイメージが強く、年配者向きという印象がありました。しかし、最近では子育て世帯にも平屋を望む方が増えています。では、実際のところ、平屋はどうなのでしょうか?
健康面で言えば、介護保険の工事を通して、足腰が弱くなると平屋でも生活が難しくなることを実感しておりますし、介護が必要な状況では平屋でも制約があることに代わりはありません。
また、高齢者へのレッスンも多いピラティスの専門家は、階段を日常的に使うことは、良いトレーニングになるとも発信しています。ですから、階段を緩くするなどの設計を取り入れれば、年齢を気にしすぎず、2階建てでも十分に生活できるはずです。
むしろ、平屋の魅力はデザインの美しさや、ウッドデッキや敷地とのつながりにあります。実際に平屋を新築する際のメリットやデメリットを含め、後悔しない、賢い平屋の家づくりの7つのポイントをご紹介いたします。
【1】平屋のメリット①
地震に強い
平屋は2階建てより地震に強いと言えます。例えば、収穫前の成長した稲穂は台風で倒れやすいですが、まだ小さな稲穂は無事です。建物も同じで、重心が低い平屋は地震時に安定しやすいのです。
ただし、2階建ての木造住宅でも、構造計算をしっかり行い、耐震等級3を取得すれば、震度7の地震にも耐えられる家になるので、あくまで平屋は耐震性をもたせるのが簡単、と言うイメージですね。

【1】平屋のメリット②
階段の2坪は意外と大きい

同じ30坪の家を考えた場合、総2階建てで1階15坪、2階15坪だと、階段に最低でも2坪が必要になります。そのため、実際に使える生活スペースは28坪です。
一方で、同じ延べ床面積30坪の平屋であれば、階段が不要な分、30坪すべてを生活スペースとして使えます。2坪の余裕があれば、トイレや脱衣所、さらには広めのウォークインクローゼットも作ることができます。
【1】平屋のメリット③
メンテナンス費用が安い
外壁の塗装や補修の際に、足場をかける必要がなく、脚立だけで対応できることが多いので、メンテナンスコストを抑えられます。
また、窓の掃除や軒天(屋根の裏側)の蜘蛛の巣取りなどの掃除も足場を使わずに行えることが多いく、その点は平屋のメリットですね。
【2】平屋のデメリット①
広い敷地が必要で固定資産税も割高?
デメリットとしてよく挙げられるのが、広い敷地が必要で固定資産税が割高だと言う点です。
マクスは静岡県東部で活動していますが、富士市はもちろん、特に三島市や沼津市など駅近のエリアでは地価が高いため、広い土地が必要になると固定資産税も高くなります。
私たちが建てる家の多くは60坪から90坪の土地に建てられていますが、平屋を建てるにはさらに広い土地が必要です。特に地方では車を2〜3台駐車するスペースが求められるため、60坪では足りないことが多く、広い土地を確保する必要があり、その分土地の固定資産税は大きくなります。
建物の固定資産税も、同じ面積の2階建てに比べると、基礎や屋根の面積が大きい分、割高になる傾向がありますが、基本的には固定資産税の評価額の計算は床面積で考慮される分が大きいので、建物分の固定資産税の平屋か2階建てかの差は、それほど大きくはありません。
ただし、例えば富士市の郊外に行けば土地の価格が下がり、固定資産税も安くなるため、これは土地の場所次第です。また、平屋を建てる際には、敷地を十分に確保しないと大きな窓がすぐに道路に面してしまうこともあります。そうならないためにも、80坪から100坪以上の広さが必要になることがあります。

【2】平屋のデメリット②
日当たりの検討は事前に完璧に!
平屋を建てる際は、広い土地が必要なだけでなく、特に日当たりをしっかり考えることが大切です。2階建ての1階は2階の屋根の影響が少なく、光が入りやすいですが、平屋で軒が深い場合、例えばマクスのモデルハウスのように軒が1.5m出ていると、冬の日当たりがあまり良くないことがあります。
とはいえ、軒が1.5~2mと大きく出ていても、冬の太陽は低いため、光はしっかり入ります。それでも、2階建ての1階と比べると、隣家の影響を受けやすいので、採光計画をしっかり立てないと、日当たりが悪くなることがあります。
例えば、東西に細長い平屋は日当たりが良いかもしれませんが、30坪の四角い平屋では北側の部屋が暗くなりがちです。総2階建てに比べると暗さが目立つため、天窓を設けたり、ロフトを作って高い位置に窓を取り付けるなどの工夫が必要です。
さらに、隣家の影響を受けるリスクもあるため、土地を選ぶ際には日照条件や採光が十分に確保できるかを慎重に検討する必要があります。現在は良くても、将来的に南側の家が建て替えられたりすると、暗い家になってしまうリスクが高いのです。日当たりの問題は十分に検討しておきましょう。

【2】平屋のデメリット③
防犯やプライバシー確保の難しさ
平屋は防犯面で心配されることがありますが、2階建てでも1階部分の安全性が特に高いわけではないため、防犯に関しては平屋も2階建ても同じです。ただし、プライバシーの面では2階の方が配慮しやすいという点はあります。
隣家との距離が近ければ条件は同じですが、道路を歩く人と目が合うことは、平屋ではより起こりやすいです(2階建ての1階にも同じことが言えます)。
マクスの設計では、例えば南向きの大きな窓の先にウッドデッキがある場合、すぐ先に道路があると、外から見えてしまうことを防ぐため、ウッドデッキの先にベンチを置き、目隠しを兼ねた背もたれを設けることで、視線を遮りながらリビングとウッドデッキを一体化させたデザインにしています。このような工夫は、平屋でも2階建てでも同様に行えます。
また洗濯物を干す際には、2階のベランダよりもより目隠しなどの配慮が必要です。

【3】平屋と2階建ての建築費の違い
コスト面では、平屋は2階建てよりも高くなるのが一般的です。これには理由があります。よく「階段がないから平屋は安い」と説明しているホームページを見かけますが、それは事実ではありません。
平屋が高くなる理由は、同じ面積で比較した場合、総二階では基礎と屋根がそれぞれ15坪ですが、平屋は基礎も屋根も30坪必要になるからです。さらに、軒を考慮すると屋根の面積はさらに広くなります。
特に、マクスの設計では軒を深くしているため、屋根や基礎のコストが2階建てに比べ、同じ延床面積では平屋の方が倍かかってしまいます。
基礎や屋根は建物を支える重要な部分ですので、ここはお金をかける必要がある場所です。コストカットして鉄筋を少なくするなどしてはならないのです。
それから、先ほど述べたように、屋根についてはしっかり断熱を施さないと、夏場に冷房が効かない状態になる可能性があります。さらに、軒が浅いと見た目が悪いだけでなく、夏には直射日光が室内に入り込み、室温が上がってしまいます。また、雨風が直接壁に当たることで、壁が傷みやすくなるため、軒はしっかりと深くしてあげる必要があります。
こうした理由から、平屋は2階建てに比べて基礎や屋根が占める面積が大きくなるため、どうしてもコストがかかってしまいます。加えて、階段はなくなりますが、平屋は廊下が増える傾向があり、動線の確保にも工夫が必要です。したがって、平屋が必ずしも2階建てより安くなるわけではないという点は理解しておくべきです。
【4】平屋のエネルギー効率は屋根で決まる

平屋だからエネルギー効率が良い・悪いということはありません。実際には、UA値やC値といった指標でエネルギー性能を1軒ごと見てみると、間取りによって効率が変わります。
ただし、壁、屋根、床(基礎)の断熱を考えた時に、一番エネルギー的に断熱が難しいのは屋根であり、最もエネリギー効率から見て重要なのは屋根です。
特に夏は屋根からの熱が大きく影響するため、しっかりとした断熱が必要です。
エネルギー効率を考えれば、総2階建てや3階建ては屋根の面積が小さくなるため、間取りによってはエネルギー効率が良くなることもあります。
つまり、平屋が特別にエネルギー効率が良いわけではなく、間取りや断熱の工夫次第で効率が変わるということです。
【5】平屋の一番の魅力は庭との繋がり
平屋のメリット・デメリットを考えると、デメリットばかり強調されているように感じるかもしれません。
しかし、平屋ならではの開放感あふれる暮らしや、庭とのつながり、全体の美しいフォルムには、やはり大きな魅力があります。だからこそ、庭を十分に楽しむためには、ある程度の広さが必要となり、広い土地が求められるのです。
もし、広めの庭を確保でき、コスト面でも少し余裕があるのであれば、平屋は魅力的な選択肢のひとつです!

【6】平屋の設計①
平屋こそ大空間を

平屋は上階からの荷重がないため、梁に屋根の荷重しかかからないため、より長い距離に梁を掛けられます。そのため、開放的な間取りを作りやすくなります。
大空間を柱なしで設計できるため、2階建てよりも広々とした空間を取りやすいのです。
地震に強い構造でありながら、開放感のある間取りを実現するには、平屋の方がコストを抑えつつ大空間を作りやすいです。
【6】平屋の設計②
平屋の家事動線の注意点
全ての部屋が1つのフロアに集まっている点では、確かに効率的と言える部分もありますが、一概にそうとも言えません。
例えば、同じ30坪の家を考えた場合、2階建てなら1階が15坪、2階が15坪で構成されます。これを平屋にすると、30坪分の面積が1つのフロアに広がることになります。
細長い形にすれば、南側の日当たりは確保できますが、南北に繋げると北側は日が当たりにくくなることも。


また、細長い平屋の場合、昔の家のように襖を開けて次の部屋、襖を開けて次の部屋という構造は、今では敬遠されがちです。
現代の間取りでは廊下が必要になり、その結果、部屋数が同じでも廊下が増える分、動線が長くなることも考えられます。ですから、間取り次第では、平屋だからといって必ずしも家事動線が効率的になるとは限らないので、効率の良いプランニングは2階建てよりも設計の難易度が高くなります。
【7】平屋に向く土地の探し方
『平屋を賢く建てる7つの重要ポイント』を6つ、ご説明させていただきましたが、最後の7つ目のポイントは、肝心の土地です。土地から探すと言う場合、今までのポイントを考慮すると、一般の方ではどこまで検討すべきか分からない部分も多いはずです。
ですから、建築家や設計士などのプロと、土地探しの段階から一緒に進めていくのが理想です。
例えば、「気になる土地があるけれど、日当たりは大丈夫だろうか?」という時にも、プロの視点で高度かつ緻密な検討が可能です。平屋は、2階建て以上に土地の条件が重要となるため、建築士と一緒に土地探しを進めることが非常に大切ですね。
誰でも気軽に参加できる
「土地の探し方セミナー」とは?
マクスでは、毎月2回「土地探しセミナー」を開催しています。このセミナーは、どなたでも参加できる勉強会で、当社で家を建てるかどうかに関係なく、土地の探し方について学ぶことができます。『重要ポイント』にもあった「採光」の重要性を特に重視しており、セミナーでは、どんな土地にどんな家が建てられるのか?についてお話ししています。興味のある方は、匿名でも参加可能ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

実際に平屋を見学してみましょう!
実際の平屋を見学するのはとても参考になります。少し宣伝っぽくなりますが、マクスのモデルハウス「プラスサウナ」は、24坪のコンパクトな平屋です。大人数での生活には向きませんが、小人数のご家族や終の棲家にはちょうど良い広さです。
「プラスサウナ」という名前のため、時々サウナ屋さんと間違えてお問い合わせをいただくこともありますが、実際には住宅にサウナを組み合わせたモデルハウスです。
平屋の生活がどんなものか、実際に見学していただければよく分かりますので、興味のある方はぜひお越しくださいませ。


また、このモデルハウスは築49年の木造住宅をリノベーションしたもので、リノベーションを検討している方にも参考になります。基礎や構造を残しながら、断熱性や耐震性を向上させており、見た目はほぼ新築そのものです。
もちろん、新築をお考えの方でも、実際にご覧いただければ、その仕上がりに驚かれることは保証します!
平屋に興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。「百聞は一見にしかず」というように、実際に見て体感するのが一番です。
平屋はデメリットの方が多い!?
ここまでの解説をご覧になり、もしかすると「平屋はデメリットが多いのでは?」と感じる方がいらっしゃるかも知れませんが、けして平屋を否定するためではありません。
平屋にはメリットだけでなくデメリットもあることを理解し、慎重に設計しなければ、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう可能性があります。
『家づくりで後悔する人をなくす』
これは私たちの会社のミッションでもあり、そのことをお伝えしたいのです。
デメリットを踏まえた上で、平屋の素晴らしさを知っていただくことが大切です。実際に平屋を体感していただくために、モデルハウスがあり、いつでもご予約いただけます。ぜひ見学し、平屋の良さを実感した上で、最適な選択をしていただければと思います。
ネットの情報だけで「平屋が良い」「平屋がダメ」と決めるのではなく、メリットやデメリットを理解し、実際に体感してから判断するのが一番です。これは平屋でも2階建てでも同じことです。しっかりと理解した上で、自分たちに合った住まいを選ぶことが重要です。