現在の家づくりでは、万が一
不同沈下といって家が傾いて
しまった際に無償で補修する
という「地盤保証」無しで家を
建てるということはありえません
なので

地盤補強しないと
保証がつきません
と言われれば、それが地盤補強
に100万だろうが200万だろうが
やらざるを得ません
でも、地盤調査の結果である
地盤調査報告書の見方がわかれば
その必要性を住まい手自らも
考えることが出来るかも
今日は少々マニアックなお話です
おはようございます
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
株式会社マクス社長の鈴木です
先日地盤調査を行ったお話を
ご紹介しましたが

表面波探査法で調査した結果

これだけしか離れていないのに
結構大掛かりな地盤改良が必要な
土地と改良工事無しで保証が出る
土地って別れるんです
だから怖いんですね
表面波探査法による地盤調査の
様子を動画にしてみました
スマホで画面が切れる方は
こちらのページでどうぞ。
調査が終わると、このような
報告書が上がってきます
専門的に書きすぎると分かり
づらくなりますし、このブログは
地盤の教科書ではないので
あえて正確性より分かりやすさ
優先で書かせていただきますが

数字は地盤の「支持力」と言って
その地盤の深さごとの地盤の
強さを示しています
単位はkN / ㎡(キロニュートン/ ㎡)
1kgが9.8Nとか高校で習ったので
(1トンが約9.8kN)
例えば上の表で、No4の調査地点の
表面の数字が20だから、表面の
地盤の支持力は20kN/㎡で
20,000 ÷ 9.8 ≒ 2,040kgより
1m四方につき2トンの荷重に
耐えられるってことです
イマイチわかりにくいですね
人間で考えましょう
大人が両足で立った時の地面と
接している面積は0.03㎡くらい
私の体重は60kgなので
60 ÷ 0.03 =2,000kg / ㎡
1m四方にすると2トンもある!
太り過ぎだな…
つまり、20kN / ㎡の強さの土地
って、両足で立ってれば
沈まないけど、つま先立ちとか
片足でその場に何ヶ月もいたら
沈んできますよってこと
まぁ何ヶ月も同じところに
立ち続けるなんてしないので
実際には沈みませんが
一般的な木造住宅の重さって
30〜40トンと言われます
仮に、1階15坪+2階15坪の30坪
の家が荷物入れて50トンあった
とすると地面には15坪(49.5㎡)
しか接していないので
50,000kg ÷ 49.5 ≒ 1,010kg / ㎡
となり、木造住宅って人間の
接地圧の半分程度なんです
意外と軽いんですね家って
ただしこれ、接地面が1階全部
となるベタ基礎の場合です
ベタ基礎の場合、実際には柱の
下などに荷重が集中しますが
ベタ基礎がそれを面で受けて
分散してくれて柔らかい地盤でも
いけるって感じです
土台の下にしか基礎がない布基礎
の場合は片足立ちやハイヒールを
考えればわかりますが
同じ体重が一点集中するので
余計に地面に荷重がかかるので
布基礎のほうが、より地盤が
固くないと出来ないってことです

ベタ基礎のほうが
布基礎より強い
のではなく
ベタ基礎のほうが
より柔らかい地盤
でも施工可能
ってだけの話
なんです
先程、30坪の総二階の家が
約1トン/㎡でしたので
約10kN / ㎡ってことになります
一般に安全率を見て
布基礎なら30kN / ㎡
ベタ基礎なら20kN / ㎡
の硬さが地盤に求められます
そう考えて改めて
今回の表面波探査の報告書
を見てみると

だいたいどこの深さでも
20kN / ㎡はあるなってなるので
「ベタ基礎なら地盤補強無し」
「布基礎にするなら補強して」
って判定になります
おわかりでしょうか?
こんなマニアックな話は
住まい手さんは理解する
必要はないのですが
住宅の設計者はこれくらい
知ってなさいよって話です
ちなみに、SS式と呼ばれる
以下の地盤調査法の場合

調査報告書は違う形で出てきます

地盤の強さを求める地耐力
の計算方法は、一番地盤が弱い
つまり数字が小さい地点で
「荷重」と「1m当り半回転数」
を見て以下の計算式で25cm毎の
地盤の支持力を求めます
地盤の支持力とは
㎡あたりどれくらいの荷重に
耐えられるかということで
≒ 長期許容応力度(qa) と言い
荷重Wswと
1mあたりの回転数Nswから
qa=30Wsw+0.6Nswで出ます

その平均が上の例だと36.4kN /㎡
なので、布基礎でも地盤改良なし
で地盤保証つけられるよ
という判定になります
本日の話はマニアック過ぎて
チンプンカンプンかもですが
地盤補強に何百万と言われて
途方に暮れている方が
少しでも気が晴れることに
なればと思って書いてみました
住まい手さんが本当に知りたい
のは、こんな小難しい話ではなく
「住み心地」ですよね
そんな住み心地を直接お施主さん
から聞ける見学会があります
↓
楽しくてためになる勉強会も
好評受付中です!



