家を建てるなら、杉と桧、どっちがいい?

【富士市】回遊動線のある家

ブリティッシュ・ライオンズの
試合が見れる今年のラグビーは
リーグワンのオフシーズンも
結構楽しめます

 

今週末はチャレンジカップも
始まるし、盛り上がります!

 

 

マクスの社員大工たちも
久しぶりの手刻みで
盛り上がってますよ~

 

 

 

 

 

 

2025.6.23 Vol.5,090

おはようございます
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
株式会社マクス社長の鈴木です

 

 

 

富士市の注文住宅の構造材は
実に7年ぶりで手加工です

 

 

材木店の作業場をお借りして
現場を担当させていただく
社員大工のショウタが

 

間違いのないように入念に
墨付け中(加工線を書くこと)

 

 

今加工しているのは土台です

 

 

土台はヒノキ
年輪が見えますね

 

年輪は
夏は早く成長し
冬はじわっとしか成長できない

 

ので、成長が遅い冬に細胞が
詰まって濃く見えることから
同心円状の年輪に見えます

 

中心が赤ちゃんの時で
新しい年輪は外側に出来ます

 

 

よく見ると、小さい時、つまり
幼木だったときの年輪の間隔が
違うのがわかりますね

 

上の画像で、真ん中の2本を
8歳まで赤くしてみます

 

 

こんなに違う

 

 

この差、なんでか分かります?

 

 

正解は、左が植林された木で
右は実生(ミショウ)と言って
種が落ちて芽が出たものが
木に成長したものです

 

人口の林でも実生で育つ木が
出てきます

 

 

植林では周りが同級生で
下草も刈られて明るいので
日当たりも良くスクスク育つ

 

実生だと周囲の大人に囲まれて
真っ暗なので成長が遅い

その差が、先程の成長の差です

 

 

 

 

しずおかDRYと書いてあるのは
静岡県の優良木材の補助金が
もらえる証

 

そして、「霊峰富士山の桧」の
ラベルは富士市の補助金が
もらえる証

 

 

私がこの仕事を始めた頃の
富士ヒノキは品質がイマイチ
でしたが、最近はかなり
良くなってますね

 

 

 

というのが土台のお話で
マクスの作業場には柱が
運ばれてきました

 

 

こちらは天竜杉

 

 

マクスの建物は、柱や間柱は
ずっと桧を使い続けてきました

 

でも、これを杉に変えることで
杉の利用率が上がり
これまた補助金がもらえる

 

 

国としては、伐採適齢期の杉を
どんどん使って、新しく開発
された花粉を殆ど出さない杉

を植えてゆくことで

 

いつか花粉症患者をなくすぞ!
という補助金です

 

 

 

 

切り口を見ると真っ黒

 

杉は桧に比べて水分量が多く
高温で乾燥させないと建築に
使えないので

 

高温乾燥されて虫に強い成分や
良い香りの成分がジュワッと
出てしまった跡

 

 

これは桧でも出るのですが
杉の方がより抽出成分が流れ
出ているなというのが私の感想

 

 

そんなのもあって、柱は桧!
でしたが

 

「杉より桧がいい」
という桧信仰とも言える好みは
東日本で多く

 

西日本では「柱は杉がいい!」
ってのが多いくらいなのです

 

 

実際マクスで担当させて
いただいた大御所建築家先生方
の設計では、柱はいずれも
杉でしたしね

 

 

そして何より、今回、桧と杉で

許容応力度設計による耐震等級3
を前提で構造計算を比べた結果は

 

使用する部位ごとの金物や
土台を固定するアンカーボルトに
至るまで全く変わりませんでした

 

 

となると、杉を使って
シロアリ対策をホウ酸で
ガッチリすれば、杉でも
全然悪くないなと感じました

 

そんな理由で補助金を使って
みよう、となったわけです

 

 

作り手側の自己満足で品質を
決めてはいけないし

 

住まい手のワガママだけで
品質が落ちてしまうのも
ただの付和雷同

 

 

最終的に大事なのは
とことん話し合って

つくり手と住まい手が
お互いに納得できる道を
模索することですね

 

 

 

杉と桧って

どっちがいいの?

 

 

そんな疑問にも、しっかりと
お答えするのがマクスの
相談会です↓ お話しましょう!

 

タイトルとURLをコピーしました