- 2010.09.30 木曜日
- 富士市の冨嶽町家完成見学会はいよいよ明後日!
でも、昨日の予告通り、本日は沼津市の方の冨嶽町家にて、昨日工事して来た一坪里山の施工風景をご紹介致します。
でもまずは、一坪里山の前に、先週末、
「出番を待つこの可愛い野草たちの運命は!!!」
と書いたこの写真。
この可愛い草は、在来種のテイカカズラです。
これを植えるため、篠原部長穴掘り。
おっと…二重あごだぁ…。(これは関係ないですね)
フェンスの柱の根本に連続して次々に植えて行きます。
竹籤でガイドを作って、フェンスの支柱にリードします。
テイカカズラは、蔓性の常緑樹で、成長が早いので、数年で緑のフェンスが出来上がるはずです(楽しみ!)。
一坪里山とは別に、ついでにもう一つ。
こちらは植木屋奮闘中。
常緑樹のソヨゴを植えています。
完成!
も一つおまけに、こちらはヤマボウシ。
ヤマボウシは落葉の在来種を植えました。
花の色を変えた園芸種や、「常緑ヤマボウシ」等もよく出回っていますが、ここは何回か書かせていただいた通り、なるべく在来種にこだわりました。
ただ、植生地域区分までは合わせることが出来ませんでした(遺伝子的な産地までトレース不可の意)。
今後の課題です。
ちなみに、常緑ヤマボウシは中国原産で、種類も違う様です。
さて、では一坪里山。
「一坪里山を作ろう! その1」で作業したところに、
様々な野草をレイアウトし、アクアソイルに植栽して行きます。
仕上げに、地元で採れるスコリア(火山噴出物の一種で別名岩滓(がんさい))を敷いて完成!
スコリアはホームセンターで売っているのは、外国のレッドストーンとか言うのが多いようですが、伊豆で採取される物を使いました。
そして、【冨嶽町家】の名前に相応しくなるよう、富士山の溶岩&地元の杉苔もレイアウトしちゃいました。
一坪の小さなスペースに、雄大な富士山と杉林をイメージして…
小さな日常にある無限の宇宙を表現しぃ…、
すみません、ボキャブラリーが限界(涙)。
「一坪里山を作ろう! その2」でご紹介した壺も見えますね。
(まだメダカは入っていませんが)
この一坪里山、室内のいろいろな場所から見て和めるように設計したのですが、それはまた、Web上完成見学会でご紹介させていただきますのでお楽しみに。
では、今回も、植えた野草をご紹介しましょう。
昨日ご紹介したカワラナデシコ・シマフトイ・ギボウシ。
そして、
時期じゃないのでちっちゃくてみすぼらしいんですけど、同じく昨日ご紹介のホタルブクロ。
【ジャノヒゲ】蛇の髭・龍の髭−在来種
ユリ科ジャノヒゲ属。
庭の縁取りによく見ますね。
ユリ科だけあって、夏に小さな下向きの花が咲きます。
【ノアヤメ】菖蒲
アヤメ科アヤメ属。
あまりに品種が多いのでこれが在来種かは不明。
上手く花が咲いたらまたいつかご報告を。
【ミヤコワスレ】都忘れ・野春菊−在来種
キク科ミヤマヨメナ属。
承久の乱に敗れて佐渡へ遠流となった順徳帝が、庭に紫の野菊を見つけ、
「紫といえば京の都の美しい色だったが、お前の紫を見て全てを忘れよう…」
と言ったからとか。
その紫の花が咲いたらこれもまたいつかご報告を。
【リンドウ】竜胆−在来種
リンドウ科リンドウ属。
根が薬用で、鬼の様に苦いので、龍の胆の様に苦い、からこの字になったとか。
そういえば、魚の胆汁の様に鮮やかな色ですね(例えが悪いか…)。
【キキョウ】桔梗−在来種
キキョウ科キキョウ属。
初夏に花が咲くのに、カワラナデシコと並んで秋の七草の一つ。
日本を代表する野草であるこのキキョウも、今や絶滅危惧種。
確かに、除草剤や園芸種におされて、日本の在来種はどんどん姿を消しているんですね。
この一坪里山で守って行こう!
【現代町家 完成見学会】
10/2・3(土日) 富士市厚原にて開催!
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Comments
本当だ!
訂正します。
…って眠い中こんなにダラダラブログ書くのだって大変なんだぃっ!
って間違えた言い訳…。
訂正・・・・「落葉樹のエゴノキ」改め常緑樹のソヨゴですよ。
まだまだ修行が足りませんよ・・・・。