秋山先生を偲び

社長ブログ

本日は山の日

 

山といえば、大きな山が
逝ってしまった

 

秋山東一先生
お世話になりました

 

 

 

 

 

 

2025.8.11 Vol.5,139

おはようございます
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
株式会社マクス社長の鈴木です

 

 

 

秋山先生ほど多くの工務店の
設計者に影響を与えた建築家は
いないのではないでしょうか

 

 

 

この写真は、マクスの一番最初の
モデルハウスでの一枚です

 

左は入政建築前社長の新野さん
右が秋山先生です

 

秋山先生にはモデルハウスの
基本設計の段階から

 

 

何度かこんな感じで添削して
いただきました

 

 

秋山先生は長年、工務店の
実務者向け設計塾をされていて

私も何年か通いました

 

 

楽しくユーモアに溢れながらも
変な設計には超絶怒涛に厳しく

 

「そんな家に住みたいかぁ?」

って、よく怒られたものです

 

 

あと、まぁ…
酒癖がね…少々ね…

 

 

 

 

実は先ほどの写真の後に事件が

 

 

モデルハウスの設計の際に

 

 

特に階段については
多くの貴重なアドバイスを
いただきました

 

 

 

こんな感じに

 

 

ちょうどこのころ
入政建築さんのモデルハウスを
秋山先生は手掛けていて

 

「新野さんのモデルを
 見させてもらいなさい!」

 

と言われた私は、新野さんに
お願いして完成した階段を
見せていただきました

 

 

うーわ、超カッケー!
さすが秋山先生!って感じ

 

 

先生に設計塾でお会いした際に

 

 

新野さんの階段

見せていただきました!

しびれました!

 

とお伝えし

 

あの階段を参考にさせて

いただいても宜しいですか?

 

とお聞きすると

 

「うむ、TTPだな

 徹底的にパクりなさい」

(TTP=Tettei Teki ni Pakuru の工務店用語)

 

とのお言葉

 

 

もちろん新野さんに許可を得て
モデルの階段の設計に大いに

参考にさせていただきました

 

 

そして完成したモデルハウスに

お二人が起こしいただいた際に

 

 

この階段!

パクらせていただきました

 

と私は声高らかに、お二人に

ご報告したのでした

 

 

その時は笑っていた先生…

 

以後宴会でお会いするたび

 

人の設計を堂々と

パクりましたって

どういう神経だ!

 

って

 

えーーー!

 

まぁ酔ってる時に

「だってあの時にー」なんて

言っても無駄ですし

 

以後数年、宴席の度に

「お前なんか嫌いだ!」

と怒られ続け

 

いい加減面倒になってしまい

先生がいらっしゃるお酒の席

には出ないようにしたまま

今日に至り…

 

 

先に旅立たれた新野さんと

今頃あちらで再会して

「あいつはけしからん!」

なんて酔ってらっしゃるかも

 

 

 

なーんて書くと

私が先生を恨んでいると

思われるかもですが

 

もちろんそんなことはなく

今も尊敬申し上げております

(お酒の飲み方以外はね)

 

 

私が秋山先生の凄さを

「恐ろしい…」とまで感じた

ことを書かせてください

 

原本がなく小さい画像で恐縮です

 

これは昔、設計塾で提出したもの

ですが、別荘設計の課題でした

 

私は3間(5.5m)四方の小さな

2階建で考え始めました

 

でも上手くまとまらず

3間✕3.5間に少し大きくして

提出しました

 

私の課題の講評の順番が来て

ひと目課題を見た先生は

開口一番に

 

なぜ3間角にしようとしたのに

ひよって3尺伸ばしたんだ!

 

そういうところが君の

設計の駄目なところだ!

 

 

えーーー!?

なんで分かったんだ!?

あの時はホントビビりました

 

 

 

今でもプランニングの際に

聞こえてくるようです

 

そんな家に住みたいかぁ?

 

 

設計の道は厳しいなぁ〜

一生修行ですね

 

心よりご冥福を
お祈り申し上げます

 

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