住宅性能表示制度
ってのがあります
住宅の性能に成績表をつける
と思えば分かりやすいですね
ZEH(ゼッチ)と呼ばれる
断熱の基準が断熱等級5
更に上の断熱等級6、7が出来て
2年半が経ちますが
断熱性ではなく
「一次エネルギー消費量等級」
と言い、どれだけエネルギーを
使わないか、と言う基準にも
現在のZEH水準(等級6)を
上回る等級7、8を設けるみたい
さらに、4月に断熱等級4が
義務化されたし、上記の新基準
も踏まえて、今後は
義務基準を「等級1」
にする方向性のようです
まぎらわしい!
ったらありゃしない
でもですね
数字はもちろん大事
なんですけれど
その数字を担保するのは
施工なんです、と言うお話です
おはようございます
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
株式会社マクス社長の鈴木です
見学会や勉強会のイベントで
現場からのBlogが少なかった
伊豆の国市の現場からです
社員大工のリュウセイが施工を
しているのは、屋根断熱の
セルロースファイバーの下に
気密シートを施工している
ところです
黄色がセルロースファイバーの
施工の際の不織布で
黄緑が気密シートの
スマートメンブレン
スマートメンブレンは
湿度が高い夏は透湿性が高く
湿度が低い冬は透湿性が低く
気密性も高まるという
夏場の逆転結露防止型の
気密フィルムです

丁寧にな!

もちろんス

ばっちりっス
随分たくましくなったものです
きれいに施工できました
セルロースファイバーを
屋根断熱として施工する場合
不織布を貼ってから
その中に吹き込みます
不織布は口にするマスクと同じ
ですから空気を通します
空気を通してしまうので
気密試験のときには不利
なんですが
セルロースファイバーは
調質性が高いので
かえって気密性を
高めないほうが
建物の調質性が高まるかも
という期待も出来ます
実際、屋根断熱でセルロース
ファイバー断熱の不織布を
むき出し、つまり屋根面には
気密シート未施工の建物で
気密試験をしたら
C値=0.4だったことがあるので
セルロースファイバーが十分
厚くて高密度な施工なら
天井面に気密フィルムは不要
じゃないかと考えています
ですが今回は小屋裏エアコンを
設置するので、気密性を高め
逆転結露を防止する観点から
気密シートの施工をしました
この辺は、セルロースは
呼吸するんだよ~
生きてるんだよ~
なんてのはオカルトに過ぎる
もちろん生きてませんよ
理論をイメージで誤魔化すのは
つくり手側はしてはいけない
セルロースファイバー天井断熱
の室内側にさらに気密フィルム
を施工した時はC値=0.3だったし
この辺は全棟気密検査している
からこそ分かってくる所です
細かすぎる違いで
ほぼ自己満足ですけど
小屋裏エアコンのチャンバー室も
気密フィルムが丁寧に施工されて
いるのがお分かりでしょう
ちなみに青矢印は
無双窓から冷気をリビングに
落とす経路(これはまた後日)
兎にも角にも
断熱等級だUa値だC値だって
数字が物を言うのは「施工」
ちゃんと理解している大工が
施工するのか、そうでないかで
全然変わってきます
こういう窓枠周りの細かい
断熱・気密とか
コンセントやスイッチまわりの
断熱・気密とか ですね