こんにちは、広報&設計の川上です。
ゴールデンウィークに本屋さんで見かけてから、
ずっと気になっていた本を最近ようやく読み終えました。

ストレートなタイトルに、
今や社会問題となっている「空き家」、
そしてコロナ以降よく耳にするようになった「移住」。
一体どんなストーリーなんだろうと気になっていました。
5月に発売された本だったので、
図書館で予約しようとしたら、31人待ち!
待ちきれなくて、今回はメルカリで買ってみました。
物語は、田舎の実家を処分したいけれど
思うようにいかない「都心在住の60代主婦」と、
家は欲しいけれど高くて買えない
「都心在住の30代カップル」の話が交互に進んでいきます。
家の処分がいかに大変か、
そして自然豊かな田舎暮らしに憧れて
移住してみたら「え、そんなことが…?」と後悔するかもしれない現実。
少し大袈裟に書かれている部分も
あるかもしれませんが、
「地域によっては本当にこういうことが
あるかもしれない」
「なるほど、そういう考え方もあるのか」
と思わせられた本でした。
テレビやニュースの表面的な情報だけでは
分からない社会問題も、こうして具体的な
物語として描かれると、分かりやすいですね。
「家をめぐる社会問題」という意味では、
数年前に読んだ宮部みゆきさんの『火車』
という本には、大きな衝撃を受けました。
休職中の刑事が、甥っ子から
「姿を消した婚約者を捜してほしい」と
相談されるところから話が始まるのですが、
宮部みゆきさんの代表作というだけあって、
推理小説としてはとても引き込まれました。
ただ、何より衝撃的だったのが、
当時の住宅事情でした。
こちらは昭和50年代後半〜60年代のお話です。
「夢のマイホーム」を持ったことで、
まさかそんな展開になっていくなんて…
私が無知すぎたのかもしれませんが、
当時はこれが大きな社会問題だったんだなと痛感しました。

画像はネットからお借りしたものですが、
大阪の球場内に作られた住宅展示場も
印象深かったです。
それにしても、今のようにネットも
スマホもない時代に、新聞の情報だけを頼りに行動したある登場人物には
ただただびっくりでしたが、どうにかして
救ってあげられなかったのかと悲しさ、無力感が残りました。
時代こそ違えど、どちらも「家を持つことの大変さ」、
そして『火車』においては「クレジットカードの怖さ」がずっしりと描かれた作品でした。
けれども、今回読んだ『空き家と移住』の本は、
視点をちょっと変えることで道が少し開けていくような、前向きなエンターテイメント性もあって、最後はいい感じにまとめられていました。
とにかく読んだ後に暗い気分にならなかったのが良かったです。
『空き家と移住』にご興味のある方はお貸ししますのでご連絡ください(笑)
