冬の寒さ対策は「比重0.34の木」に聞け!杉の厚床がもたらす極上の温もりとヒートショック予防

【富士市】工房のある家

あんなに夏は暑かったのに
温暖な静岡でも
冬はやっぱり寒い

 

寒いとカラダが縮こまる

 

ホースの先端をぎゅっと握ると
水が勢いよく遠くまで飛ぶのは
「水圧」が上がるから

 

 

血管も同じように
身体が縮こまり筋肉が収縮
すれば血圧は上がる

 

逆に湯船に使って血管が弛緩
すれば血圧は急降下

 

 

この血圧の乱高下こそ日本で
年間二万人近い死者を出す
浴室のヒートショックの正体

 

 

やっぱ、あったかい家
作らないとですね~

 

 

 

2025.12.17 Vol.5,267

おはようございます
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
株式会社マクス社長の鈴木です

 

 

 

 

富士市の注文住宅の現場では
社員大工達が杉の厚床を
一枚づつ丁寧に施工中

 

 

石油系の溶媒すら含まない
柿渋塗料の「オリーブ色」で
塗った杉板は、とてもいい感じ

 

 

杉板は広葉樹に比べて軽い

比重で言えば
・杉:0.34
・桧:0.41
・黒松:0.53

・栗:0.51

・ケヤキ:0.58

・クヌギ:0.86

とか

 

ちなみに仏壇とかに使われる
紫檀は1.08で水より重い

 

調べてみたら
日本で一番重い木は
木刀やソロバンの珠などに
使われてきたイスノキ(1.02)

 

世界で一番重い木は
リグナムバイタという木で
比重1.28だそう

 

 

って脱線しましたが

 

杉が何故軽いかと言うと
細胞壁に空気(空隙)が多い
ためで、だから熱を伝えにくく
素足でもあたたかみがある

 

ちなみに合板フローリングは
材料によってばらつきが大きく
0.5~0.8といった感じ

 

この小さな違いは、素足の
「肌触り」では想像以上に大きい

 

 

 

 

杉とオイル系の自然塗料とは
相性がとても良く

 

木材の湿気の吸放出を妨げない
ので夏場の肌触りはサラッと

 

つまり、梅雨時期も
ペっタン ペっタン
という感じがないってこと

 

 

ま、理屈抜きで
あったかくて快適ってことですね

 

 

上の写真の天井を見ると
こんな感じになっていますね

 

以前ご紹介したFRPの床格子

 

これで、おひさまをさらに
部屋の奥に呼び込み

あったかい家になります

 

 

 

 

外では板金職人達が
元気に作業中

 

妹のえりちゃん(自称女優)
明るすぎて少々やかましい…

 

先日の木遣動画で「ひらりぃーん!」
って最後の奇声も、えりちゃん

 

 

 

 

兄は黙々と作業中

 

硬いガルバリウム鋼板を
板金挟みで器用に折り曲げる

 

まるで、折り紙のように

 

 

職人の手はゴツゴツしていますが
その手が実に繊細な仕事を
やってのける精密機械なのです