リフォーム:耐震補強
耐震補強
『死ぬかと思った…』 大地震の記憶
ある夜、TVを見ながらうたた寝をしていた私は、遠くから聞こえる「ごーっ」という音に目を覚ましました。
「…? 何の音だろう?」
そう思ったつかの間、その「ごーっ」という音が近づいてきたかと思うと、雷が落ちたかのような爆音に変わり、その爆音とともに平屋の一軒家がひっくり返るかと思うくらいに揺すられました。
平成5年1月15日午後20時6分に起こった釧路沖地震でした。
先の新潟地震での、地震時の行動について、東京消防庁の調査結果が発表されましたが、過半数が「何も出来なかった」と答えたそうです。
当時の私も、震度6の地震の最中、布団をかぶって「やばい・やばい・やばい…」と叫び続ける事しかできませんでした。
あの経験以来、少しの地震でも、「このまま大きくなったらどうしよう」という、今でも当時の記憶が蘇ります。
阪神大震災 – 親友の被災
地震直後、学生時代の友人の秋山君が、心配してすぐに電話をくれました。
幸い無事だった私は、死ぬかと思ったと興奮して話す私を笑う秋山君に、 「そんなに笑ってると、今におまえも同じ目に遭うぞ!」 と話したのでした。
そのほぼ2年後の平成7年1月17日午前5時46分、芦屋に住んでいた秋山君は、阪神大震災で被災をしました。 たまたま早朝出勤だった彼は、自宅マンションを出たところで地震に襲われ、周りの建物が音を立てて崩れて行く真っ直中にいたそうです。
そして丸二日間かけて大阪まで徒歩でたどり着き、命だけは助かりましたが、家財道具の一切を失なってしまったのでした。
私は、連絡が取れない数日間、ただ無事を祈る事しかできませんでした。
新潟の友人の被災
新潟で工務店の社長を営む友人のY氏が、二度の新潟の地震を通して、私に言った言葉が非常に印象的でした。
幸い震源地からは離れていたため、建物や人的被害は無かったそうですが、一回目の地震の教訓は生かされず、二回目の地震の際にも、事務所の棚はひっくり返り、グチャグャになってしまったそうです。
「固定しようと思ってたんだけどね…」 電話口でむなしく笑って話すのを聞き、きっと同じ思いをしている人が、新潟には沢山居るんだろうなぁ、そう思ったのでした。
進まない耐震補強 – 本当に大丈夫なのだろうか?
現在、行政をあげて住宅の耐震化を進めていますが、実際にはその目論見通りには、住宅の耐震化は進んでいません。
「どうせボロだから壊れたら建て替えよう」 「どうせ耐震工事したって倒れるときは倒れるさ」 「地震が来たら逃げればいい」
そう言う声もよく聞くのですが、果たして本当にそうでしょうか?
一連の構造計算偽装事件の際には、耐震性の不足するマンションが連日大騒ぎで報道され、解体された建物も多いのはご存じの通りですが、一般住宅の耐震強度不足は、実は遙かに深刻です。
国は、2015年までに住宅の耐震化率を90%以上と目標を作りましたが、これはとうてい現実離れした数字だと思います。 全国4700万戸の木造住宅のうち、耐震強度が不足する住宅は、約四軒に一軒の割合に相当する1150万戸。
うち補強を終えたのは 僅か数%に留まっています。
活断層の上に暮らす私たち静岡県民
全国に25ある主要活断層のうち、富士川河口断層帯・糸魚川-静岡構造線断層帯の二つの活断層が静岡県にあります。
日本の主要断層帯のうち、マグニチュード8クラスの地震が予想されているのは、中央構造線断層帯と、静岡の上記二つの断層と合わせ、三断層帯のみです。 では、本当に東海地震は起きるのでしょうか?
地震被災確率 26% !?
文部科学省の地震調査研究推進本部の発表によると、静岡県で、今後30年以内に震度6以上の地震が起きる可能性は、静岡県では26%以上としています。
一生のうち、台風や洪水被害に遭う確率が1%、火災に遭う確率が2%、ガンで死亡する確率が7%とのことですから、私たち静岡県民の大地震に遭う確率は、かなり高いと覚悟しなければならないのではないでしょうか?
- 私たちは、何の備えもしなくて良いのでしょうか?
- 本当に地震が来てから考えればいいのでしょうか?
- 今からやっておくべき事があるのではないでしょうか?
マクスの耐震補強への取り組み
私は、自身の大地震の体験・友人や知人の被災体験等から、地震というのは、本当に怖いものだと痛感しております。
同時に建築家として、多少ともご縁があったお客様の、かけがえのない財産である住宅を、地震で失ってほしくない、家族を地震から守りたい、そんな強い思いがございます。
しかしながら、家庭を持つ身としてお客様と同じ視線で考えると、耐震工事に多額の費用をかける事が大変なことであることもよく理解できます。
そのため、マクスでは、詳細な現地調査と、認定プログラムソフトによる計算により、どれくらいの予算で、どれくらい強度を上げる事が出来るか、という費用対効果の面からお客様にご提案させて頂いております。
これなら、ちょっとしたリフォームのついでに部分出来に壁を補強するとか、お風呂の工事の際に腐った部分の土台や柱を交換するとか、雨漏りの改修工事の際に屋根を軽くして家の耐震性をあげる、、、等々
「まず耐震金物の販売ありき」とか「お金をかけたけど、どこがどう良くなったかは目には見えない-効果が実感できない」ということもなく、安心して頂けます。
まずは、お気軽にご相談下さいませ。