大工の素質
富士宮市の新築注文住宅の現場からです。
一番若手の社員大工の原田、木質繊維断熱材の施工中です。
切ると木の粉が飛ぶので、防じんマスクに防じんメガネ。
この暑さの中では、かなり、堪えます。
長さは5ミリ程度長めに切って無理やり詰め込む。
斜めの部分は、気をつけないと隙間ができやすい。
さらには、金物のちょっとした隙間など、後から入りにくい部分は、発泡ウレタンで徹底的に潰す。
断熱のちょっとしたロスを、努力で潰す。
こんな工夫が「数字だけじゃない」暖かさにつながるはずです。
マクスでは、現在社員大工は原田を入れて三名。
過去には、他に、三名の社員大工が入社して辞めてゆきました。
もちろんそれぞれの人生、ぞれぞれの理由があって。
でも、辞めた後も、それぞれ大工として頑張っている。
職人の中で、大工が一番エライわけでは勿論ないのですが、木造住宅では、一番現場に長くいて、お客様と接する機会も一番多いので、やっぱり一番注目されます。
もちろん、大工一人ひとりに技能の差はあります。
原田はまだ、先輩社員大工の丸山と宮崎には遠く及びません。
はじめのうちは、こういった断熱材をひたすら詰めるとか、華の無い仕事ばかり。
けれど、このとき、
「こんな仕事ばっかじゃつまんねー」
と思うか、
その仕事の中から、今回の断熱のポイントのように、細部の仕事の「意味」を見出し、「もっとこうしたら良くなるのでは?」と気付き・工夫できる者が、必ず伸びます。たとえ遠回りでも。
一生懸命やっていれば、失敗しても、たとえ、それによってものすごく材料や時間をロスしても、私は、基本(そんなに)怒りません。
でも、昔、(椅子を蹴飛ばしながら)ものすごく怒ったことがあります。
やらなければいけないことをやらずに施工し、
それを指摘さらた時に「やりました」と言い、
ならば!とそこを壊させたら、やっぱりやっていなかった…。
これは、一生懸命やった結果の失敗ではなく、注意を怠り忘れたのに、怒られるのが嫌で嘘をついた結果。
こういうのは、技術云々ではなく、人間性。
大工の素質を考えた時、一番ダメ。と、私は思います。
「いい仕事をしたい」
と、愚直に取り組むくらいがちょうどいい。
と、なんでこんなことを書いたか…?
むしろ、スタッフたちに伝えたかった、というのもあります。
そして実は、来週から、もう一人、社員大工が増えて、社員大工が四人体制になります。
社員全員で、いい仕事をしたいという想い、を共有しなければなりません。
2020年09月15日
Post by 株式会社 macs
About Me

毎日毎日コツコツとブログを書き綴っております。皆さんの為になることから、ならないことまで(?)幅広い内容ですので、きっとお家づくりのお役に立てるはずです!
社長ブログアーカイブ
- 2022年5月 (28)
- 2022年4月 (30)
- 2022年3月 (31)
- 2022年2月 (29)
- 2022年1月 (31)
- 2021年12月 (31)
- 2021年11月 (30)
- 2021年10月 (31)
- 2021年9月 (30)
- 2021年8月 (31)
- 2021年7月 (29)
- 2021年6月 (22)
- 2021年5月 (18)
- 2021年4月 (21)
- 2021年3月 (23)
- 2021年2月 (18)
- 2021年1月 (18)
- 2020年12月 (20)
- 2020年11月 (19)
- 2020年10月 (22)
- 2020年9月 (20)
- 2020年8月 (18)
- 2020年7月 (21)
- 2020年6月 (22)
- 2020年5月 (18)
- 2020年4月 (21)
- 2020年3月 (21)
- 2020年2月 (18)
- 2020年1月 (19)
- 2019年12月 (20)
- 2019年11月 (20)
- 2019年10月 (22)
- 2019年9月 (19)
- 2019年8月 (17)
- 2019年7月 (22)
- 2019年6月 (20)
- 2019年5月 (19)
- 2019年4月 (20)
- 2019年3月 (20)
- 2019年2月 (19)
- 2019年1月 (18)
- 2018年12月 (19)
- 2018年11月 (21)
- 2018年10月 (22)
- 2018年9月 (18)
- 2018年8月 (19)
- 2018年7月 (21)
- 2018年6月 (21)
- 2018年5月 (21)
- 2018年4月 (20)
- 2018年3月 (21)
- 2018年2月 (17)
- 2018年1月 (18)
- 2017年12月 (20)
- 2017年11月 (20)
- 2017年10月 (22)
- 2017年9月 (20)
- 2017年8月 (19)
- 2017年7月 (20)
- 2017年6月 (22)
- 2017年5月 (20)
- 2017年4月 (20)
- 2017年3月 (22)
- 2017年2月 (20)
- 2017年1月 (18)
- 2016年12月 (18)
- 2016年11月 (20)
- 2016年10月 (20)
- 2016年9月 (20)
- 2016年8月 (20)
- 2016年7月 (20)
- 2016年6月 (22)
- 2016年5月 (19)
- 2016年4月 (20)
- 2016年3月 (22)
- 2016年2月 (20)
- 2016年1月 (18)
- 2015年12月 (19)
- 2015年11月 (19)
- 2015年10月 (21)
- 2015年9月 (19)
- 2015年8月 (19)
- 2015年7月 (22)
- 2015年6月 (22)
- 2015年5月 (18)
- 2015年4月 (21)
- 2015年3月 (22)
- 2015年2月 (19)
- 2015年1月 (20)
- 2014年12月 (19)
- 2014年11月 (18)
- 2014年10月 (22)
- 2014年9月 (20)
- 2014年8月 (18)
- 2014年7月 (22)
- 2014年6月 (21)
- 2014年5月 (20)
- 2014年4月 (21)
- 2014年3月 (21)
- 2014年2月 (19)
- 2014年1月 (20)
- 2013年12月 (20)
- 2013年11月 (20)
- 2013年10月 (23)
- 2013年9月 (19)
- 2013年8月 (18)
- 2013年7月 (21)
- 2013年6月 (18)
- 2013年5月 (21)
- 2013年4月 (21)
- 2013年3月 (20)
- 2013年2月 (19)
- 2013年1月 (18)
- 2012年12月 (19)
- 2012年11月 (21)
- 2012年10月 (22)